1996 Fiscal Year Annual Research Report
圧延変厚鋼板を用いた構造部材の強度評価と設計法に関する研究
Project/Area Number |
07555144
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Section | 試験 |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
西村 宣男 大阪大学, 工学部, 教授 (70029156)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
亀井 義典 大阪大学, 工学部, 助手 (80224690)
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Keywords | 鋼材 / 機械的性質 / 残留応力 / 耐荷力 / 設計法 |
Research Abstract |
【研究概要】 近年の技術の向上により我国でも製作が可能となった圧延変厚鋼板(テ-パ-プレート)は、板の長手方向に板厚が連続的に変化するものである。この圧延変厚鋼板を鋼桁のフランジプレートとして使用すれば、鋼重の節約および製作工程の減少による合理化ばかりでなく、継手の平滑さから疲労特性の向上や美観の向上といった利点が考えられ、総合的な建設コストの節約が可能になる。 圧延変厚鋼板のフランジへの使用を可能にするために、初期不整量などの基礎データの収集を行い、板要素としての基本強度特性および圧縮フランジとしての局部座屈および横ねじれ座屈強度特性を明らかにし、極限強度評価式の試案を作成することが本研究の目的である。 【研究実績】 前年度に実施した,圧縮フランジに変厚鋼板を用いたプレートガーダーに関しての解析結果から,実際のフランジの局部座屈設計法を提案するために,追加の解析と設計法の検討を実施した。特に,現行の設計方法との擦りあわせに留意し,その中で経済性を発揮できるような方法を検討中である。 また,周辺支持版および補剛板の解析を行うために解析プログラムの拡張を行っている。具体的には,3次元化と境界条件の再現方法の検証である。この拡張後は,箱げたのフランジ,トラス・アーチ部材などの解析を実施することが出来る。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 西村宣男ほか: "変厚圧縮板の耐荷力解析" 平成8年度関西支部年次学術講演会講演概要. I-42-1-I-42-2 (1996)
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[Publications] 西村宣男ほか: "テ-パ-プレートを用いたI断面桁の耐荷力実験" 平成8年度関西支部年次学術講演会講演概要. I-46-1-I-46-2 (1996)
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[Publications] 村上茂之ほか: "テ-パ-フランジの圧縮強度に対する板厚比と応力比の影響" 土木学会第51回年次学術講演会講演概要集. 第1部(A). 80-81 (1996)
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[Publications] 堀田毅ほか: "テ-パ-プレートフランジ桁の耐荷力特性と設計法" 鋼構造年次論文報告集. 4. 257-264 (1996)
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[Publications] 村上茂之ほか: "自由突出テ-パ-プレートの圧縮強度" 構造工学論文集(予定). Vol.43.A. (1997)