1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07555180
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Section | 試験 |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鎌田 元康 東京大学, 工学系研究科, 教授 (70011228)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚越 信行 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教務技官 (90114561)
倉渕 隆 東京理科大学, 工学部, 教授 (70178094)
坂上 恭助 明治大学, 理工学部, 助教授 (20139463)
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Keywords | トラップ / 性能試験方法 / 試験圧力 / 管内圧力 / 封水水位応答 / 変動特性 |
Research Abstract |
本研究の目的は、水封トラップの管内空気圧変動による破壊メカニズムの詳細な破封現象を実験室実験で可能とする試験装置の完成と試験法を確立し、排水システムを介して下水空間の汚染が建築空間へ伝播する防止技術を確かなものにする事である。初年度(平成7年度)にトラップ試験装置の主要部分の設計と部品段階の製作が終了し、これを実験室内(東京大学工学系研究科1号館)に設置し組み立てた。 本年度は、加振機ユニットとアクチュエータが造る試験用圧力変動を調整するチャンバと排水管モデルを接続連結し、通常使用される便器・洗面器・洗濯機などの水封トラップを接続した。これで試験装置全体が機能するようになり、排水設備を除く試験および付加した状態での試験が行えた。予備試験として装置全体の気密性の確認と装置全体の機能試験を兼ねて大気圧±200mmaqの圧力を加えるため操作パネルを手動運転操作し経過観察した。初期には部品を連結部からのリ-クがあったが、フランジ部の再点検とシール作業の徹底で実験目的に適合する気密性が得られた。次に、加振機を制御・駆動するコントロールコンポの設定を大気圧中心の正弦波・矩形波などに合わせ、コントロールコンポの操作パネルから駆動信号を出力して油圧発生装置からの油圧駆動アクチュエータによりピストンを往復運動し試験装置内空気が加圧・減圧される試験を行った。目標とする周波数での目標最大圧力が再現され、計画通り試験装置の機能・性能が確認された。 現在、この試験装置を使用して各種器具に付随する水封トラップの気圧変動に対する封水保持力(封水強度)の試験データの収集と解析が行われている。3年目の研究課題へのデータ受け渡しと研究成果の発表が予定されている。
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