1996 Fiscal Year Annual Research Report
大学間相互利用が可能な建築音響に関するマルチメディア教育システムの開発
Project/Area Number |
07555183
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Section | 試験 |
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
藤本 一壽 九州大学, 工学部, 助教授 (90112309)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山岸 豪敏 九州リオン株式会社, 研究員
古屋 浩 九州共立大学, 工学部, 講師 (00238700)
大鶴 徹 大分大学, 工学部, 助教授 (30152193)
矢野 隆 熊本大学, 工学部, 助教授 (30109673)
黒木 荘一郎 鹿児島大学, 工学部, 助教授 (30094139)
春田 千秋 久留米工業大学, 工学部, 教授 (50038030)
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Keywords | 建築音響 / 大学教育 / マルチメディア / インターネット / 大学間相互利用 / パーソナルコンピュータ / コンピュータネットワーク |
Research Abstract |
本研究は、九州大学、久留米工業大学、鹿児島大学、熊本大学、大分大学、九州共立大学の6大学間で相互利用が可能な「建築音響に関するマルチメディア教育システム」(音と映像による会話型教育システム)を開発し、その教育効果について研究しようとするものである。 本研究は平成7年度から平成9年度の3年間で実施しているが、初年度(平成7年度)は、教育システムを開発するためのネットワーク環境を構築し、教育システムの基本設計を行った。 本年度(平成8年度)は、本研究の中核である教育プログラムを策定した。本教育システムは、複数の教官が各自の豊かな経験や実績に基づいて、それぞれの専門分野に対応した教育プログラムを分担して作成することとしている。そこで、研究代表者は教育プログラム全体の運用に関するプログラムを、各分担者は「物理音響」、「室内音響」、「聴覚と心理音響」、「吸音と遮音」、「音響空間データベース」の各プログラム作成を担当した。インターネットの利点を生かすために、教育プログラムにはカラーの動画や音声データを活用するとともに、専門用語を容易に検索できるプログラムや学生がコンピュータとインタラクティブに会話しながら学習できる演習を導入した。さらに、コンサートホールなどの実際の建築物や吸音・遮音材料のデータベースも構築した。これらのデータは、追加や修正を容易にするために、各大学のサーバ上に分散配置し、WWWサービスとして提供している。各大学からはすべてのデータにアクセス可能である。 以上により、本研究の目的とする教育システムの第一段階の教育プログラムが策定できた。ただし、全体的にはまだ修正を要する部分も多いので、次年度は本システムを試験的に運用しながら本システムの問題点を明らかに、それらを改善してゆかなければならない。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 藤本一壽: "インターネットを利用した建築音響に関するマルチメディア教育システム-その1 教育システムの基本構想-" 日本建築学会大会学術講演梗概集. 環境工学. 237-238 (1996)
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[Publications] 大鶴 徹: "大学間相互利用が可能な建築音響に関するマルチメディア教育システムの開発-その2 物理音響・室内音響・音響空間データベース-" 日本建築学会九州支部研究報告. 第36号. 49-52 (1997)
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[Publications] 長友定治: "大学間相互利用が可能な建築音響に関するマルチメディア教育システムの開発-その3 聴覚・心理音響・騒音-" 日本建築学会九州支部研究報告. 第36号. 53-56 (1997)
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[Publications] 角南公司: "大学間相互利用が可能な建築音響に関するマルチメディア教育システムの開発-その4 吸音・遮音-" 日本建築学会九州支部研究報告. 第36号. 57-60 (1997)