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1995 Fiscal Year Annual Research Report

新しい含ケイ素パイ共役高分子の開発

Research Project

Project/Area Number 07555280
Research Category

Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)

Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

玉尾 皓平  京都大学, 化学研究所, 教授 (60026218)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山本 靖  信越化学工業, シリコーン電子材料技術研究所, 主席研究員
Keywordsシロール / チオフェン / ピロール / π共役高分子 / 紫外可視吸収スペクトル / 導電性 / 理論計算 / 酸化的カップリング
Research Abstract

本研究は,シロール環を基本構成単位として主鎖に含む一連の高分子群の開発を主目的とするものである。本年度は目標化合物として,シロールとチオフェン,およびシロールとピロールとの共重合体を挙げ,これらの化合物群の合成を行い,また,得られた高分子の物性の評価を行った.以下に本年度に得られた成果を挙げる.
1.シロール-チオフェン共重合体の合成および物性
シロール:チオフェンの比が1:1から1:4までの一連のシロール-チオフェン共重合体の合成に成功した.その物性,特に紫外可視吸収特性および導電性について系統的に評価を行い,いくつかの知見を得た.すなわち,紫外可視吸収スペクトルにおいてシロールの割合の増加に伴って共重合体の吸収極大は長波長シフトし,またこれに対し,ヨウ素をドープした場合の導電性はチオフェンの割合の増加に伴い向上する傾向が明らかとなった.
2.シロール-ピロール共重合体の合成および物性
パラジウム錯体を触媒とする酸化的カップリングにより,一連のシロール-ピロールコオリゴマーおよびコポリマーの合成に成功した.シロール-チオフェン共重合体と同様に,シロール-ピロール共重合体もその紫外可視吸収スペクトルにおいて長波長領域に吸収をもつなどの特異な光学特性を示した.
理論計算によるシロールパイ電子系の電子構造の解明
理論計算により,シロール-チオフェンおよびシロール-ピロールパイ電子系の特徴的な光学特性はシロール環の特異な電子構造に起因していることが明らかとなった.

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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