1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07555328
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
花崎 絋一 京都大学, 工学部, 教授 (20026123)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 健 (株)石炭技術研究所, 第一研究部, 次長
松本 義夫 京都大学, 工学部, 助手 (00026022)
塚田 和彦 京都大学, 工学部, 講師 (10179971)
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Keywords | 軌道検測 / パルス式速度計 / 傾斜測定 / 坑内用高速軌道車 / 炭鉱用運搬機器 |
Research Abstract |
金属鉱山や炭坑の採掘切羽の深部化・奥部化に伴い、人員・機材の搬出のための輸送距離は増大してゆき、必然的に輸送所要時間も増大する。坑内での列車輸送時間は、作業員の実働時間を短縮し、生産量や種々の作業量にただちに影響すため、運搬系統の高能率化改善の促進が急務であり、将来の坑内輸送システムの総合的見通しを検討推進することが重要といえる。今回申請した補助金に依り、坑内列車の軌道情報を定期的に収集して列車の高速走行に耐えうる軌道の保線作業に有用な資料を提供するシステムの開発を進めた。その結果、試作する軌道検測車によって行う種々の測定種目について、それぞれのセンサの感度、増幅器の調度を統一し較正しておき、坑内を走行する人員輸送車または器材運搬車の最後部または最前部に連結させることによりその実用化の可能性が認められた。すなわち、平成7年度は主に軌道自体の情報を得るための計測を次のように行い、ほぼ所期の結果が得られた。 1.軌道に対して回転追従性の良好なローラを検測車に取付け、ローラと同軸回転するリングギヤ-の回転中の歯先を電磁式近接スイッチを用いて検出し、歯先の通過数に相当するパルスを得て、走行距離と速度を求めた。 2.車体の進行方向および直角方向と一致させて取り付けた傾斜測定用センサによって軌道の前後勾配および左右の傾斜の計測を行った。 3.検測車に独立懸架式の中間車軸と取り付け、中間車軸とその直上部の車体との上下距離をレーザビーム変位計で計測し、前車軸と後車軸との高さの平均値に対する中間車軸の偏差すなわち軌条の局部的な凹凸を求めた。 これらの結果の大部分は、他の手段で別途求められた値と良い相関をえている。
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