1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07555329
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
佐々 宏一 京都大学, 工学研究科, 教授 (40025953)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 徳美 岩手大学, 工学部, 教授 (20113855)
渡辺 俊樹 京都大学, 工学研究科, 助手 (50210935)
菅野 強 京都大学, 工学研究科, 助教授 (60026151)
芦田 譲 京都大学, 工学研究科, 教授 (60184165)
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Keywords | 物理探査 / 地震探査反射法 / 弾性波トモグラフィ / 地下レーダー法 / 電気探査比抵抗法 / 常時微動 / 総合解釈 |
Research Abstract |
近年、都市開発や地下空間の有効利用、地震防災など地表下数十m以浅における地下に対する関心が高まっている。本研究は、異なる種類の複数個の物理探査データを有機的に組み合わせた地下浅層部の構造の総合的な解釈を行うシステムを構築することを目的して、平成7年度から2ヶ年計画で実施されたのである。 ・トンネル堀削時に切羽の弾性波を用いて探査する手法を開発し、実データの解析の結果、地質構造とよく一致した結果が得られた。 ・従来の屈折法探査データを用いて、地下浅部の速度構造を精度よく求める屈折波トモグラフィを開発した。 ・直流電位法による電気探査比抵抗法データの2次元インバージョンにより地下不均質環境のモニタリングを行う方法を開発した。地盤の比抵抗再構成における電極配列効果について検討した。 ・短周期微動のアレイ観測により得られたデータをf-k法によって解析を行い、浅部地下構造の推定を精度よく行えることを明らかにした。 ・微動の水平動/上下動のスペクトルを用いて基盤深度及びS波構造を推定する方法を開発した。 各種の物理探査手法の精度の向上が図られたともに、数個の異なる物性値を有機的に組み合わせ、総合的な解釈を行いうることが明らかになった。その結果、平野・盆地の基盤構造から表層に至る地盤の構造を解明することが可能になった。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 芦田譲: "等走時面の利用によるトンネル切羽前方探査" 物理探査学会第94回学術講演会論文集. 132-135 (1996)
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[Publications] 菅野強: "比抵抗地盤計測結果再構成における電極配列効果の評価" 応用地質. 36. 5-17 (1996)
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[Publications] 菅野強: "直流電位法による地下不均質環境モニタリング" 日本材料学会講演論文集. 61-62 (1996)
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[Publications] WATANABE,T.: "Seismic traveltime tomography in anisotropic heterogenous media" Jouranal of Applied Geophysics. 35. 133-143 (1996)
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[Publications] WATANABE,T.: "Seismic attenuation tomography and its application to rock mass evaluation" Int.Journal of Rock Mechamics asd Mining Sciences. 33. 467-477 (1996)