1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07555405
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Section | 試験 |
Research Institution | Shizuoka Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
益田 正 静岡理工科大学, 理工学部, 助教授 (10106891)
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Keywords | 角度測定 / 校正 |
Research Abstract |
昨年度、システムの基本部分の製作を終え、本年度は一部の改造と基本的な性能の確認と精度の追求を行った。 1.検出ヘッドの平均化と精度:2つの内蔵エンコーダの比較測定値の測定精度がシステムの校正精度の基本となる。そこで、検出回路と平均化回路を製作し、検出ヘッドを8個に増やし、その信号の平均化によって、角位置信号のばらつきとエンコーダ自身の精度の改善を図った。その結果、比較測定値のばらつきは平均化前の半分に、エンコーダの角位置誤差は±0.25″まで改善された。ただ、ヘッドの調整の問題やヘッド固有誤差もあり、理論程改善されなかった。2.等速回転性と精度;等速運動を利用した時間変換法により高分解能で角度の自動測定を行っているが、この方式の測定精度は速度変動の影響を原理的には受けない方式であるが、0.1″以下になると微妙に影響してくる。このダイレクトドライブモータの極数10に起因する速度むらが明確に存在し、このため、いくつかの駆動方法で実験出来るようモータ取り付け方法を変更した。実験の結果、速度系のゲインをあげると低次の速度変動は明らかに小さくなるが、小さな高次の変動が増え、比較測定値の標準偏差が大きくなる。しかし、低ゲインでは速度変動が大きく、0.1″以下ではあるが測定値の偏りに影響が出ている。低速での等速性がさらなる高精度化には重要であることがわかった。3.今後の展開;現在メーカに世界最高精度のエンコーダの測定を依頼しており、本システムの校正結果との比較を行う予定。また、低速回転の等速性が重要であるため、モータとその制御部の改善により高精度化を図る。また、偏心調整も重要であるため、モータとその制御部の改善により高精度化図る。また、偏心調整を重要であるが、基準面を使ってのμmオーダの偏心調整には限界があるため、角位置誤差を直接測定しつつ、調整する方法を試みる。また、実用化に向けて、内挿信号の測定機能を開発中。そのほか、申請時の計画を進める。
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Research Products
(2 results)