1995 Fiscal Year Annual Research Report
赤外画像伝送システムの実用化と工業計測・生体計測への応用
Project/Area Number |
07555419
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
斉藤 光徳 龍谷大学, 理工学部, 教授 (60205680)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桜木 史郎 ユニオンマテリアル(株), 研究部長
宮下 豊勝 龍谷大学, 理工学部, 教授 (00026238)
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Keywords | 光ファイバ / 赤外線 / 温度計測 / 分光計測 / 画像計測 / 熱計測 |
Research Abstract |
銀ハライド結晶(AgCl-AgBr)およびカルコゲナイドガラス(コア/クラッドはAsSSe/AsS、GeAsSeTe/GeAsSe、GeSeTe/GeAsSeTeの三種類)のファイバを製作し、赤外光の透過特性を調べた。上記の3種類のカルコゲナイドファイバの透過波長域は、それぞれ1.5〜6μm、5〜8μm、7〜9μmであり、また銀ハライドの透過域は8〜12μmであった。この結果から、これらのファイバを用途に応じて使い分ければ、1.5〜12μmの広い範囲で任意の波長の赤外光を計測するシステムを構成しうることを示すことができた。 カルコゲナイドファイバについてはマニュアルアセンブルによるバンドル化を検討し、コア径500μm、長さ1mのファイバを7本束ねたものを試作した。計測システムの一部として現場で使用するための実用性を考慮して、このバンドルファイバを金属のフレキシブルチューブに挿入し両端にコネクタを付けることにより、取り扱いの容易なファイバケーブルを製作した。 赤外線計測システムを作る上で、ファイバ端面やレンズ表面における反射損失が大きな問題となる。反射損失を低減し高効率で高感度な計測を実現するため、赤外光学部品に反射防止コートをすることを検討した。一般に赤外材料は耐湿性が劣ることを考慮して、防湿コートとしての効果も考えて、フッ素樹脂をコーティング材料として選んだ。KRS-5、CsIなどの赤外結晶基板上にフッ素樹脂をスピンコートすることにより、赤外波長域で優れた反射防止・防湿保護コートができることがわかった。
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