1995 Fiscal Year Annual Research Report
動的安定性から見たケーブルシステムの合理化に関する開発研究
Project/Area Number |
07555438
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
伊藤 学 埼玉大学, 工学部, 教授 (00010661)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長井 正嗣 長岡技術科学大学, 建設系, 助教授 (20207971)
藤野 陽三 東京大学, 工学部, 教授 (20111560)
山口 宏樹 埼玉大学, 工学部, 教授 (50134474)
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Keywords | ケーブルシステム / 減衰 / キャットウオ-ク / 動的安定性 |
Research Abstract |
斜張橋ではステイケーブルを数本のクロスロープで連結したケーブルシステムを採用して風による振動を制御している。一方,吊橋ケーブル架設用キャットウオ-クでは,耐風対策として従来使われてきたストームロープの使用をやめ,合理化されたケーブルシステムの構成が検討されている。そこで本研究では,動的安定性から見たケーブルシステムの合理的構成法ならびに動的設計法を開発することを目的として,種々検討を行った。 今年度に行った具体的な研究内容は以下のとおりである。 1.斜張橋ケーブルシステムのモード減衰について,模型実験および数値解析から検討を加えた。特にクロスロープの減衰効果を考慮している。 2.吊橋キャットウオ-クを簡単なケーブルシステムでモデル化し,3次元模型実験によってその動特性を調べた。線型範囲でのモード減衰の測定,ならびに2次ケーブルの非線形挙動とシステム全体の動的安定性との関連を測定している。 3.吊橋キャットウオ-クに関する模型実験での現象を理論的に裏付けるため,有限要素法に基づく減衰解析を行った。2次ケーブルの非線形振動が全体システムの振動制御に影響することが実験でみられたが,この詳細解析は乱年度行う予定である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Yamaguchi, H.: "Control of cable vibrations wiht secondary cables" Proc.Int.Symp. on Cable Dynamics. 445-452 (1995)
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[Publications] Yamaguchi, H.: "Pssive damping control in cable systems" Proc.5th East Asia Pacific Conf. on Struct. Eng. & Construction. Vol.2. 1189-1194 (1995)
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[Publications] 山口宏樹・執行秀忠・竹平誠治・北條哲男・山崎伸介: "連結ロープを用いたキャットウオ-クの制振メカニズムに関する基礎的研究" 土木学会第50回年次学術講演会. 第1部B. 890-891 (1995)