1996 Fiscal Year Annual Research Report
微弱電波を利用した視覚障害者及び高齢者の歩行案内・誘導システムに関する研究
Project/Area Number |
07555457
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Research Institution | Meijo University |
Principal Investigator |
栗本 譲 名城大学, 理工学部, 教授 (30043201)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 素弘 名古屋大学, 工学部, 講師 (90229013)
松井 寛 名古屋大学, 工学部, 教授 (20024242)
米澤 彰賢 名城大学, 理工学部, 講師 (50076551)
松本 幸正 名城大学, 理工学部, 講師 (30239123)
高橋 政稔 名城大学, 理工学部, 助教授 (40076576)
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Keywords | 微弱電波 / 視覚障害者 / 案内・誘導 / 高齢者 / 心理地図 / システム |
Research Abstract |
平成7年度に作成した微弱電波送信装置4機を使用して、実用化試験場所の選定及び実験と心理地図情報作成のための手法を求めるための研究に着手した。 平成8年10月5・6日に豊田市市役所〜豊田福祉センター間の約500mの歩道区間で実験を実施した。この区間は、全線歩道であるが一部分に点字ブロックがない歩道の移動、信号機の無い横断歩道の移動、横断歩道橋の移動、比較的交通量の多い横断歩道の移動および比較的多くの人達が移動する細街路区間の移動等かなり変化に富んだ区間である。 被験者(14名)は、全盲である程度の教育を受けてやっと一人で市街地を歩けるように成った視覚障害者とし、名古屋周辺の視覚障害者で本実験区間を一度も通行したことのない人達を選び、実験開始前に実験の目的、概要および実験方法等につき説明し調査を開始した。 実験は、被験者一名に視覚障害指導員、ビデオ投影者及び記録者が各一名つき実験を開始した。なお、実験中に先行被験者の組が居るとこれらの出す音等が被験者に聞こえ、この影響を無くすため被験者の出発間隔を40分間あけるようにした。実験が終了し豊田福祉センターに到着してから、被験者に"個人特性に関するアンケート""歩行訓練についてのアンケート"及び"測点に関するアンケート"等を開き調査を終了した。実験期間は2日間である。 また、平成6年10月に実施した歩行案内実験の視覚障害者に対するアンケート資料を使用して、心理地図情報作成のための研究は、アンケート調査資料を数量化四類により語句の分類をし、ついで数量化III類により区分分けを行い、ほぼ研究を完了した。 なお、今回の研究で視覚障害者の歩行案内システムはほぼ完成の域に達したものと思われる。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 木村政晃、高橋政稔、栗本謙: "微弱電波を用いた視覚障害者のための歩行案内システムの評価に関する研究" 土木学会51回年次学術講演会. 174-175 (1996)
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[Publications] 野田宏治、松本幸正、荻野弘、栗本謙: "視覚障害者のための歩行案内システムの評価に関する研究" 土木学会論文集. NO.548/IV・3. 45-54 (1996)
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[Publications] Ogino,Noda,Takahashi,Kurimoto: "Development and Evaluation of Destination Guidance System for Visually Handicapped People" Third Annual World Congress on ITS. ♯3076(paper.8) (1996)