1995 Fiscal Year Annual Research Report
揮発法を用いたごみ焼却飛灰からの重金属の分離回収技術に関する研究
Project/Area Number |
07555464
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
武田 信生 京都大学, 工学部, 教授 (20026256)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高岡 昌輝 京都大学, 工学部, 助手 (80252485)
岡島 重伸 京都大学, 工学部, 助手 (60233318)
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Keywords | ごみ焼却飛灰 / 揮発法 / 重金属 / 熱分析 / 金属リサイクル / 化学平衡計算 |
Research Abstract |
今年度の研究の進捗状況を以下に示す。 (1)大都市の清掃工場から採取した16個のごみ焼却飛灰をTG-DTA熱分析装置を用いて空気雰囲気下および窒素雰囲気下で測定した。その結果、TGとDTAの曲線の形状により、5つのグループに分類することが可能であった。特に、酸性ガス対策としての消石灰の吹き込みの有無によってTG-DTA曲線に大きな差が認められた。 (2)ごみ焼却飛灰中の重金属の連続揮発装置としては、粉粒体をスクリューフィーダーにより電気管状炉内に供給する装置を設計・試作した。製作に時間を要したため、供給試験によって装置の特性について把握した段階である。今後、実際のごみ焼却飛灰の供給加熱により、飛灰中の重金属の連続揮発除去の実験を行う予定である。 (3)揮発させた重金属を含有する凝縮物の山元還元の条件について同和鉱業(株)と小坂製錬所(株)にヒヤリング調査を行い、鉛産物と亜鉛産物の金属リサイクルプロセスの可能性について検討を行った。 (4)高温下における重金属の濃度変化および形態変化を推定するため、化学平衡計算プログラムを作製した。購入した熱力学データベースとの組み合わせにより、今後は実験系に合わせた平衡計算を行い、化学平衡計算の有用性について検討を加える。
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