1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07555503
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Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
根本 実 九州大学, 工学部, 教授 (90005265)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀田 善治 九州大学, 工学部, 助教授 (20173643)
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Keywords | 金属間化合物 / 組織制御 / 析出強化 / 転位 / 拡散 / 整合性 / 電子顕微鏡 / 高温強度 |
Research Abstract |
B2型金属間化合物のNiAlは,高融点,低密度,高耐酸化性,高熱伝導度,低コストなど,現在のNi基超耐熱合金に替わる次世代の超耐熱材料として期待されている.しかし,NiAlは結晶構造が単純であるにもかかわらず常温延性が低く,また,単相のままでは高温強度,特にクリープ条件下で評価した強度が低いことが開発上の障壁となっている.本研究では,金属間化合物の強度や延性の改善には一般の金属材料の場合と同様に多相下による組織制御が必須であるとの観点に立って,NiAlと結晶構造が類似し,格子ミスフィットが小さく,高温で相互溶解度が大きく,温度の低下により相分離の起こるNiAl-Ni_2AlTi系 および NiAl-Ni_2AlHf系に常温延性のあるNiAl-Ni_2AlTi系を加えて,相分離に高温強度,特にクリープ強度の大幅な向上をめざした.これらの系では,格子ミスフィット,弾性異方性,逆位相境界エネルギー,化学量論組成からのずれなどにより析出相の形態と時効硬化性が大幅に変化し,金属間化合物中に別の構造の金属間化合物が析出すると変形中にいわゆる超格子転位が形成されること,時効の初期段階での塑性変形ではすべりが集中し,すべり帯内で析出粒子が溶解消失する場合があることなどを初めて見いだした.NiAl-Ni_2AlHf系における降伏応力の温度依存性とクリープ変形挙動を調べ,NiAl中へのNi_2AlHf析出物の分散はNiAlのクリープ強度の上昇にきわめて有効であることを示し,クリープ変形中に析出粒子の結晶格子が母相に対して回転することや転位と析出物間には引力相互作用があることを明らかにした.
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 大石敬一郎: "NiAl-NiTi擬二元軽合金における相分離と硬化" 日本金属学会誌. 60・3. 239-246 (1996)
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[Publications] W・H・Tian: "Precipitation of Ni_2Al in B2-ordered Ni(al,Ta)" Proc.6the Asia-Pacific Conf. on Electron Microscopy. 227-228 (1996)
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[Publications] M.Watanabe: "Quantitative X-ray Microanalysis and Thickness Determination Using ζ-Factor" Proc.Microcopy and Microanalysis 1996. 580-581 (1996)
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[Publications] M.Watanabe: "Absorption Correction and Thickness Determination Using ζ-Factor in Quantitative X-ray Microanalysis" Ultramicroscopy. 65・12. 187-198 (1996)
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[Publications] M.Watanabe: "Analysis Electron Microscopy Study of Diffusion-bonded Multiphase System" Interface Science. 4・1. 229-241 (1997)
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[Publications] K.Oh-ishi: "Lattice Misfit in a Pseudobinary NiAl(β_1)-Ni_2AlTi(H)-NiTi(β_2)System" Materials Transactions,JIM. 38(印刷中). (1997)
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[Publications] 大石敬一郎: "β-NiAl中におけるL2_1-Ni_2AlHf相の析出" 日本金属学会誌. 61・2(印刷中). (1997)