1995 Fiscal Year Annual Research Report
生物反応原理に基づく廃水中の有機質及び窒素の高度処理プロセスの構築
Project/Area Number |
07555559
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
海野 肇 東京工業大学, 生命理工学部, 教授 (10087471)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 進二郎 東京工業大学, 生命理工学部, 助手 (40262307)
けい 新会 東京工業大学, 生命理工学部, 助手 (10242306)
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Keywords | 多孔質微生物担体 / 有機質 / 窒素 / 有機質酸化反応 / 硝化反応 / 脱窒反応 / 好気性微生物 / 嫌気性微生物 |
Research Abstract |
好気性細菌,嫌気性細菌等の生育条件の著しく異なる微生物群を同一反応槽に共存・生育させることにより廃水中の有機質及び窒素を同時かつ効率的に処理することが期待できる.本研究は,多孔質担体を用いて好気と嫌気という相反する環境条件を要求する複数の微生物群の共生系を構成することにより,廃水中の有機質及び窒素の高度な処理プロセスを開発するための要素技術を確立すると共に,そのスケールアップに必要な技術データを取得することを目的としている. 本年度は,上記の目的を達成するための第一歩として,これまでに得られている知見に基づいて,溶存酸素濃度,pHの計測・制御が可能なベンチスケールの連続処理装置を作成し,その運転条件の検討を行った.多孔質担体として耐久性のウレタンフォームを用いた.その結果,容積が10lのベンチスケール培養装置で,15×15×15mm^3の微生物担体を0.3vvmの通気速度で浮遊させることができた.また,微生物担体を浮遊させる条件下で溶存酸素濃度を連続的に計測しながら,長期間にわたって装置内のpHを制御できた.更に,2週間の回分培養によって多孔質微生物担体に微生物を予め担持させた後,人口下水を連続的に供給する連続処理操作を行った.また,モデル実験により微生物担体に担持された微生物群の分布を調べたところ,有機質細菌,硝化細菌及び脱窒細菌は培養環境条件によって特異的に分布していることが分かった.現在,窒素除去に重要な因子である炭素/窒素の量比を変えて,有機質と窒素の同時連続除去の最適条件の検討を進めている.
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Research Products
(1 results)