1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07555611
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Research Institution | UNIVERSITY OF TOKYO |
Principal Investigator |
茂木 源人 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (70182160)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
皿田 滋 資源環境技術総合研究所, 地殻工学部, 通商産業技官
佐々木 英人 日本セメント(株), 資源部, 研究開発担当
安達 毅 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (40262050)
山冨 二郎 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (70107548)
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Keywords | 立坑閉塞 / 重力流動 / 粘着性アーチ / エキスパートシステム / 水分含有率 / バルク比抵抗 |
Research Abstract |
1.粉粒体の粘着力に影響を与える最大粒径といわれるφ20mm程度までの粒子を含むバルクのせん断試験が行なえるような,内径200mmのベッセルを持つ一面せん断試験機を開発した. 2.埼玉県の武甲鉱山より表土,石灰岩の微粒分を含む数種類の資料を採取し,1のせん断試験機を用いてそれぞれの試料について水分含有率と物性の関係を求めた.この結果,粘着性アーチの形成しやすさの指標である臨界立坑径が,水分含有量,先行圧密圧などに依存することがわかった. 3.新潟県の田海鉱山において構内データ通信システムの開発を行った.これは立坑内の重力流動領域伝播速度,ホッパー部の安息角,等のデータをほぼリアルタイムで事務所内の共有ハードディスクに転送し蓄積するものである. 4.立坑を管理している現場担当者へのインタビューをおこない,閉塞防止に関する判断基準を体系化し,3のデータに基づき立坑管理をおこなうエキスパートシステムを開発した. 5.田海鉱山の立坑システムの1/50スケールモデルを作成し,これのアクリル製立坑部に内容物の比抵抗を計測するための曲面電極対を埋め込み,バルク比抵抗計測システムの実験室実験をおこなった.この結果,バルクの比抵抗と水分含有率との関係が明らかになり,特に水分含有率が0.5%以下の領域でバルクの比抵抗が水分含有率の変化に非常に敏感に反応することが確認された.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Mogi G.,Yamatomi J.,Adachi T.: "An Expert System Controlling Ore Flow in Large Scale Orepass Systems" Proceedings of the 4th International Symposium on Mine Planning and Equipment Selection. 169-175 (1995)
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[Publications] 茂木源人,山冨二郎,安達毅 他: "石灰石鉱山における鉱石立坑情報化管理システム" 第2回西日本資源開発シンポジウム(熊本)論文集. 77-80 (1995)
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[Publications] Mogi G.,Yamatomi J.: "Technological Development of Japanese Surface Mining" Proceedings of the International Conference on Mining and Metallurgy in a Changing Environment. 37-42 (1996)