1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07555613
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
茂木 透 九州大学, 工学部, 助手 (80182161)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森川 剛夫 同和工営(株)調査部, 課長
楠 建一郎 電力中央研究所地質地盤部, 主任研究員
田中 良和 京都大学, 理学部, 助教授 (00025420)
江原 幸雄 九州大学, 工学部, 教授 (10002346)
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Keywords | 空中探査 / 電磁探査 / 磁気探査 / 熱赤外探査 / 地熱探査 |
Research Abstract |
本年度実施した研究とその成果は以下の通りである. (1)時間領域電磁探査器(空中探査仕様)を購入し,その性能を検討した.その結果測定機のダイナミツクレンジに改良を加えた.また,空中探査用ホルダーを購入し,空中でセンサーが一様磁場中で揺れたときの磁力計のレスポンスを計測し,ホルダーにセットされた姿勢計の計測値と比較した,そのデータを基に,磁力計の姿勢補正の方法を検討し,補正後の磁場計測値の精度について検討した,その結果,姿勢計による計測精度は0.1度程度であり,これによる磁場の補正精度は通常の地球磁場に対して数十ナノテスラ程度であることが確認された.この磁場計測,補正計算には購入したノートパソコンを使用し,測定ソフトの改良を行った. (2)これまでの空中磁気探査用磁力計は測定精度は1ナノテスラ程度であったが,それを改良し,磁場傾度が測定可能な0.01ナノテスラの精度に改良する方法を検討した.そのためにはは,プロトン磁力計のセンサーの励磁電流を大きくすることや信号検出回路のS/N比を向上させることが有効であることがわかり,改造を行った.また,電磁探査器と同時に稼働させるためにはプロトンの励磁時間も短縮する必要があり,そのためにセンサー中のコイルの大きさの変更が必要となった. (3)赤外カメラを空中から使用した場合のカバーエリアを調べ,完全に測定地域をカバーするための撮影間隔について検討した.また,空中から赤外映像を得た場合の放熱量計算のために必要な地上データの取得法について検討した.
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