1995 Fiscal Year Annual Research Report
超高温変位計の試作とこれによるセラミックスの高温非弾性設計手法の開発
Project/Area Number |
07555626
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
幡中 憲治 山口大学, 工学部, 教授 (60026193)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北岡 隆 島津製作所(株), 試験計測事業部, 技術部エンジニア(研
大木 順司 山口大学, 工学部, 助手 (80223965)
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Keywords | 超高温変位計 / 窒化けい素セラミックス / 高温疲労強度 |
Research Abstract |
超高温用高精度変位計の設計・製作は、設計仕様、構成部品の材質、部品の加工精度等々の面で極めて難しい解決すべき諸点を内包している。そこで平成7年度は超高温用高精度変位計の基本設計仕様に基づき、金属材料を用い、室温用高精度変位計の製作を行った。この製作は、共同研究分担者の北岡隆氏の協力を得て平成8年1月末に完了した。そして、この変位計を既設の電気油圧サーボ疲労試験機に装着し、室温で窒化けい素セラミックスの繰返し応力-ひずみ応答の計測を試みた。 その結果、この変位計は静的な応力-ひずみ応答の計測には有効であるが、繰返し応力-ひずみ応答の計測に対しては変位検出ロッドと試験片との接触部が不安定で、この部分に設計変更を要することが判明した。現在、新しい設計図面を完成し、その製作を依頼中である。 また、現在の電気油圧サーボ試験機は本体に油圧源が組み込まれているため、試験片装着部に油圧源に起因する微小振動が生じることが判明した。このため、油圧源を本体から分離することが必要であることがわかった。 一方、1300℃で常圧焼結窒化けい素の引張圧縮疲労試験を実施し、疲労強度に及ぼすひずみ速度・波形効果・応力保持時間の影響等を調べ、この材料の高温疲労強度に関する基礎的資料を得た。
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