1995 Fiscal Year Annual Research Report
走査型レーザ顕微鏡によるき裂開口測定システムの開発とそのき裂伝ぱ挙動評価への応用(小き裂と大き裂の統一的評価法の確立)
Project/Area Number |
07555627
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
尾田 安司 九州大学, 工学部, 助手 (20091340)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤崎 渉 九州産業大学, 工学部, 助教授 (60238558)
森野 数博 徳山工業高等専門学校, 教授 (90099870)
中島 克宣 レーザテック株式会社, 技術部, 部長(研究員)
陳 玳こう 九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (90217266)
田中 哲志 九州産業大学, 工学部, 教授 (40069547)
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Keywords | 疲労 / き裂伝ぱ / き裂伝ぱ速度 / き裂開口変位 |
Research Abstract |
破壊事故の大部分は疲労が原因といわれており,そしてそれは,通常部材表面に発生したき裂が成長して起こる.そこで表面に発生したき裂の伝ぱの管理システムが重要な問題となる. 本課題の目的は 1)き裂開口形状がき裂伝ぱ速度を評価する尺度として有効であること示すことおよび 2)き裂開口形状の測定方法の開発である。 本年度の成果は以下の通りである. 1)に関連して (1)ねじり疲労試験を行い,き裂開口形状とき裂伝ぱ速度の関係を調べ,他の応力状態の結果と比較検討した.その結果,き裂伝ぱ速度が等しければ,負荷形式が異なってもき裂先端付近のき裂開口形状とき裂伝ぱ速度は一対一に対応することが分かった.このことから,負荷形式が異なってもき裂開口形状はき裂伝ぱ速度を評価する尺度となりうることが分かった. (2)き裂の弾塑性解析をおこなった結果,き裂開口形状がき裂伝ぱ速度を評価する尺度として有効であることを支持する結果を得た. 2)に関連して 金属顕微鏡とステージを購入し,き裂のその場観察ができるようにした.次年度は,本年度の金属顕微鏡その場観察システムに走査型レーザ顕微鏡を導入し,き裂開口形状のその場測定ができるようにする.その結果と従来の方法による結果とを比較検討する.
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