1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07555633
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
加藤 正名 東北大学, 工学部, 教授 (60005262)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前原 修 (株)小野測器, センサ応用事業部, 部長
とう 鋼 東北大学, 工学部, 助手 (90237040)
柴田 勝久 東北大学, 工学部, 助手 (20196421)
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Keywords | 機械振動 / 振動インテンシティ / レーザー振動計 |
Research Abstract |
本研究では板における振動インテンシティを、計測点を囲む円を等分割する点での振動測定から求めることが特徴となっている。 計測の基礎となっている振動方程式はせん断変形や回転慣性を無視している。この方程式は4階の微分方程式であるが、本研究で用いる手法ではさらにfar fieldの仮定をおいて2階とした方程式を基礎としている。まず、これらの仮定による計測範囲の限界について考察し、通常興味の対象となる範囲の測定に対しては本手法を十分妥当性を持つことを明らかにした。 次いで、測定点数と計測精度の関係を明らかにした。旧来行われている最も簡便な方法はx,y軸に2点ずつの測定点を配置するものであるが、これは本手法において測定点数を4とすることに相当する。検討の結果、この4点の場合は精度が特によくないが、点数を増やしていくことにより急激に精度は向上することがわかった。しかし、実際の計測においては、各測定点でのデータに誤差が含まれることは避けられず、点数を増やすほど精度がよくなるとは限らない。この測定値の誤差が計測値に与える影響をシミュレーションにより評価した。測定点が増えるほど測定値の誤差の影響が大きくなり、総合的には測定誤差に応じて適当な測定点数があることが明らかとなった。 今回は交付の時期が遅かったため測定器の納入が非常に遅い時期となり、予備実験も行うことができず、また設計もまだ終わっていない。平成8年度へ向け、設計を早急に行うことが課題である。
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