1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07555647
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
佐藤 嘉昭 大分大学, 工学部, 助教授 (30038111)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂井 精一 (株)東京測器研究所, 福岡出張所, 所長
椎名 政三 (株)東京測器研究所, 桐生工場・研究課, 課長
竹田 吉紹 西日本工業大学, 工学部, 助教授 (70125160)
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Keywords | 埋め込みゲージ / 表面接着型ゲージ / 試作ゲージ / 応力解析 / FEM / モルタル / コンクリート |
Research Abstract |
セメント系材料のひずみの測定には、一般に廉価な表面接着型ゲージ(ポリエステルゲージ)が用いられてるが、材料がアルカリ性であること、また、湿潤状態で試験することも多く、そのような場合には接着剤の影響を受けやすくなり、十分満足のいく結果が得られない。埋め込み型ゲージの場合にはこのような問題はないが、現在市販されている製品が高価で、かつ、寸法が大きく、比較的大きな断面の部材にしか適用できないことから、本研究では廉価で、かつ、小さな部材断面にも適用できるような小型埋め込みケージを開発することにした。 本年度は、1)試作ゲージの機構および材質、2)試作ゲージの寸法について検討し、下記の結果を得ることができた。 1)試作ゲージの材質としてはプラスチックを用いる。PVC(硬質塩化ビニル)、PC(ポリカーボネイト)、EP(ガラス充填エポキシ樹脂)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)など9種類を選び、その耐水性、耐薬品性、接着力試験などをおこなったが、最も性能の良いのはPPSであることがわかった。 2)試作ゲージの形状としてはモ-ルドゲージタイプ(ゲージをPPSではさみこむ)および埋め込みゲージタイプ(両端につばをつけた筒状のPPSにゲージを埋設する)について次年度の実験で検討することにした。 3)試作ゲージの形状や寸法が実験結果に影響を与える範囲を応力解析(FEM解析)で明らかにする必要がある。 次年度では、試作ゲージを用いてモルタルやコンクリート試験体の「応力-ひずみ」曲線を測定し、表面接着型ゲージなどによる測定結果と比較することにしている。また、長期間の安定性(乾燥収縮ひずみ、クリープ)についても検討する予定である。
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