1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07555671
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
加藤 昭夫 九州大学, 工学部, 教授 (50037727)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
城之園 恵子 九州大学, 工学部, 教務員 (20260713)
槌田 潔 九州大学, 工学部, 助手 (50188562)
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Keywords | 炭酸カルシウム / コーティング / 導電性 / 着色 |
Research Abstract |
1 CaCO_3の導電性コーティング イオン交換法によりAgNO_3水溶液中でCaCO_3のAgコーティングを行い、AgNO_3の濃度、反応温度、焼成条件について検討した。AgNO_3水溶液(3.6×10^<-3>〜5.0×10^<-2>M)にCaCO_3粉末(0.05〜0.4g)を懸濁し、撹拌を行いながら30〜90℃でCaCO_3表面にAg_2CO_3を析出させた。CaCO_31〜4g/1に対し、AgNO_3濃度1.8×10^<-2>M、反応温度40℃の条件下で、3〜6時間の反応でAg_2CO_3を析出させたとき、比較的均一なコーティングが得られた。また、Ag_2CO_3の熱分解によるAgの生成では、400〜500℃で焼成するのがよいと分かった。電気的特性を測定するのに、購入したインピーダンス/ゲインフェイズアナライザー(ソーラートロン社製、1260型)が有効であった。 2 着色CaCO_3の製造 (1)遷移金属イオンの固溶 Ni^<2+>およびCo^<2+>イオン共存下、尿素均一沈殿法によりCa(NO_3)_2水溶液からCaCO_3の合成を70〜90℃で行った。生成したカルサイトおよびアラゴナイトにはそれぞれNi^<2+>、Co^<2+>イオンによる弱い着色がみられ、これらのイオンによる固溶の可能性が示唆された。また、炭酸塩溶液化合法により35℃でNi^<2+>イオンを添加して合成を行ったところ、緑色に着色したCaCO_3が得られた。 (2)Ni(OH)_2によるコーティング CaCO_3濃度0.01M、Ni(NO_3)_2濃度0.01〜0.1M、(NH_2)_2CO濃度2.0M、反応温度70℃、90℃でCaCO_3にNi(OH)_2のコーティングを行った。反応温度は70℃より90℃の方がNi(OH)_2の被覆量が大きかった。Ni(NO_3)_2濃度が高くなるとNi(OH)_2の分離生成が起こるようになった。 (1)、(2)における生成物の光学的特性を測定するのに、購入した分光光度計(日立U-3300)が有効であった。
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Research Products
(1 results)