1996 Fiscal Year Annual Research Report
イネとマメ科植物の体細胞融合による有用農業形質の確立
Project/Area Number |
07556001
|
Section | 試験 |
Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
新関 稔 弘前大学, 農学部, 教授 (40001490)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木原 誠 サッポロロビール(株)植物工学研究所, 研究員
千田 峰生 弘前大学, 遺伝子実験施設, 助手 (30261457)
石川 隆二 弘前大学, 農学部, 助教授 (90202978)
赤田 辰治 弘前大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (10250630)
原田 竹雄 弘前大学, 農学部, 助教授 (10228645)
|
Keywords | イネ / タイズ / アルファルファ / バーズフット・トレフォイル / プロトプラスト / 細胞融合 / アイソザイム / サザンブロット解析 |
Research Abstract |
1.イネとマメ科3植物(ダイズ,アルファルファ、バーズフット・トレフォイル)の科間、属間6組合せのプロトプラスト融合によつて得られたカルスについて、核、ミトコンドリア、葉緑体ゲノムについて種々プローグを用いてサザンブロット解析を行なったところ、核ゲノムではバーズフット・トレフォイルとアルファルファ間で両染色体間で組換えが起こることが明らかになった。またミトコンドリアでは高頻度で組換えが起こることが明らかになった。葉緑体では全組合せで組換えは起こらなかった。 2.またバーズフット・トレフォイルとアルファルファの対称融合では植物体の再分化は起きなかったが、バーズフット・トレフォイルにヨードアセトアミド処理し、アルファルファにX線照射を行なって融合を行なったところ雑種の再分化が可能であった。またこのカルスのアイソザイム解析により初期カルスでは雑種性を示したが、後期カルスではバーズフット・トレフォイルのみが残ることが明からになった。親植物と雑種植物の形質比較を現在行っている。 3.イネとバーズフット・トレフォイルのプロトプラストの融合によって得られた雑種植物で、顕著に茎数が多く、ほふく型の固体が得られ、親固体のバーズフット・トレフォイルの花粉によって受精を行なったところ種子が得られ、現在その植物体を増殖中である。このような草型の植物は土手などのエロ-ジョン防止効果が高く、また花数が多いので美観を高める効果があると思われる。
|
Research Products
(1 results)