1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07556008
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Research Institution | Ishikawa Agricultural College |
Principal Investigator |
井村 光夫 石川県農業短期大学, 生物生産学科, 教授 (90123231)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒田 俊郎 岡山大学農学部, 教授 (10032301)
遠藤 直生 石川県農業短期大学, 生物生産学科, 助手 (10232993)
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Keywords | 水稲 / レンゲ / 不耕起栽培 / 直播栽培 / 抵投入持続的農法 |
Research Abstract |
前年度に引き続き,データの信頼性を高めるため,前年度の実験に若干の改良を加え,主処理区として各々レンゲを緑肥として用いた慣行移植区,湛水土中散藩区,レンゲ草生不耕起直播区を設け,副試験区として前二者には異なったレンゲすき込み時期を設けた.主に葉色の推移から見た窒素吸収動態の解明に重点を置いた実験を行った. 水稲生育期間中,慣行移植区を対照区にとり,葉緑素計により葉色の推移を調査した.レンゲすき込み時期による有意な差は見られなかったが,栽培法による有意な差が見られた.慣行移植区において,生育初期から生育終期まで高い葉色値を示し,湛水土中散藩区において,生育初中期は比較的高い値を示し,後半期は急激に値が低下した.また,レンゲ草生不耕起直播区においては,レンゲの分解が進まず,肥効が現れにくかったため,生育全期間を通じて徐々に値が上昇したものの,最終的な値(8月中旬)は湛水土中散藩区の低下後の値より若干低いものとなった.収量に関しては,レンゲすき込み時期による差は有意ではなかったが,レンゲ草生不耕起直播区においては雑草害が著しかったことと,レンゲの肥効がほとんど見られなかったため,他の2区に比べて収量が有意に低かった.
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