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1996 Fiscal Year Annual Research Report

他花受粉性ハウス作物における送粉昆虫マメコバチの実用化

Research Project

Project/Area Number 07556016
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Section試験
Research InstitutionShimane University

Principal Investigator

前田 泰生  島根大学, 生物資源科学部, 教授 (20144694)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 郷右近 勝夫  東北学院大学, 工学部, 講師 (20265185)
吉田 亮  鳥取県果樹試験場, 研究員
Keywordsマメコバチ / 人工巣 / イチゴにける受粉効果 / 飼養必要個体数 / 性配分
Research Abstract

1.人工巣の適正評価:開発した人工巣は紙筒である。これらを発砲スチロール板に半円型の溝を開けたものを2枚重ね合わせてできる円型穴に挿入した。各板はハチが自己巣を識別しやすいように着色した。営巣された巣のおける巣当たりの育房数、性比、子孫の死亡率、繭のサイズには天然巣(葦筒)と比較して差異はなかった。しかし、選択率は天然巣に比べて劣った。また、帰巣したハチが自己巣の識別に当たり迷うことがあった。
2.ハウス作物における受粉効果:イチゴにおける高い受粉効果を証明した。花粉採餌を行なっているマメコバチは正常果(平均受精種子率が85%)が1回の訪花で、またオスでも4回の訪花でもたらされた。一方、ミツバチでは7回もの訪花が必要であった。5アール当たりの必要最低飼養個体数は、花粉採餌蜂では15匹、花蜜だけの採餌蜂では50匹、オスでは130匹と試算された。ミツバチのそれは1群(ワーカー数5〜6000匹)とされている。
3.性配分の操作によるメス比の増大:マメコバチは、性配分に規則性があり、かつ任意に産下する卵の性を決定できる。巣筒の奥側にメス、入り口側にオスをそれぞれ連続したシリーズで配置する(♀♂型)。この性配分の規則性を利用して、オス卵のシリーズ中に、新しい巣筒と交換することでメス卵のシリーズを再開させることができる。これを利用して、無交換の場合のメス比の理論値(0.5188)を2回巣筒の交換を行なうことで、メス比の理論値を飛躍的に増大(0.9220)させうる。実験結果によると、メス比は対照区に比べてわずかに増加した。

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Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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