1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07556062
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Miyagi Agricultural College |
Principal Investigator |
石田 光晴 宮城県農業短期大学, 畜産科, 助教授 (40151386)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 啓一 宮城県畜産試験場, 原種豚造成科, 科長
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Keywords | 高付加価値豚肉 / 枝肉成績 / 肉色 / 脂肪酸組成 / コレステロール / DHA魚油 / 肉用豚 / 保水性 |
Research Abstract |
LWD肉用豚に対して、高DHA魚油または酒米粉を添加した飼料を与え、発育成績・枝肉成績・赤肉の割合・屠殺時の体重の影響・飼料の影響等を追求した。理化学的な調査では、保水性・肉色・脂肪色・脂肪融点・脂肪酸組成・一般成分・肉の硬さ・呈味成分・官能試験等を行った。 魚油添加試験および酒米粉添加試験では、枝肉のカタ、セ、コシの平均皮下脂肪厚について区間差が認められたが、他の枝肉形質では有意差は認められなかった。肉質、保水性、理化学的測定値においては、いずれの試験区とも有意差は認められなかったが、部位間では差がある区もあった。一方、高DHA魚油添加の精肉脂質には、DHAやEPAなどのn-3系高度不飽和脂肪酸の含有量が顕著に高まり、かつコレステロール値が低下したが、官能試験では差が認められなかった。酒米粉添加区では、脂肪性状、呈味成分および官能試験とも大きな差はなかった。 以上のことから、飼料内容を変えても産肉能力や肉質には影響を与えないこと、脂肪含量が高い肉は肉が軟らかく、保水性が良い肉であることが明らかになった。また、魚油添加により、体に良いとされる高級不飽和脂肪酸が精肉に蓄積し、味に影響を与えないことから脂質の改良効果が上がったと考えられる。
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