1995 Fiscal Year Annual Research Report
卵子の成熟と妊娠の成立を支配する生理活性物質の生産システムの開発とその応用
Project/Area Number |
07556065
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
長谷川 喜久 北里大学, 獣医畜産学部, 教授 (40092001)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西江 晴男 日本DPC, 技術生産部, 部長
福田 芳詔 北里大学, 獣医畜産学部, 教授 (50050620)
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Keywords | インヒビン / アクチビン / ホリスタチン / 卵の成熟 / 妊娠 |
Research Abstract |
1)大量の牛の卵胞液を採集し、牛インヒビンの単クローン抗体を用いた免疫吸着クロマトによりウシインヒビンを大量に精製した。そのサイドフラクションからアクチビン結合蛋白質をヘパリンセルロファイン、スパーデクッス200によるゲルロカ、および逆相のHPLCにより精製した。精製したアクチビン結合蛋白質を用いて、2種類のアクチビンを精製した。これらの2種類の生理活性物質の抗体を作成し、超高感度の測定系を開発を行っているところである。 2)妊娠後半の胎児から新生児のマウスの性腺におけるインヒビン、アクチビンとホリスタチン蛋白質の発現時期を免疫組織化学の手法によって明らかにし、それらの物質の発現と卵胞の発育の関係を明らかにした。 3)各時期の卵巣を器官培養し、生理活性物質を添加し、卵胞と卵母細胞の発達に対する影響について現在検討中である。。 前述のように、本年度に予定していた検討事項はほぼ順調に消化されている。ウシの卵胞液からインヒビンA、アクチビンAとABが精製されたが、インヒビンBとアクチビンBはウシの卵胞液に殆ど含まれていなかった。そこでブタの卵胞液あるいは精巣網液からそれらを精製することを試みている。また、CHO細胞にインヒビンBの遺伝子を導入しリコンビナイトインヒビンBとアクチビンBを生産することも試みている。ウシの卵胞液からフォリスタチンはかなりの量精製されたので、それを用いて抗体を作成し免疫測定法を確立することを試みているが、ウシのフォリスタチンとは反応するが、構造が非常に似ているにも拘わらず、他の動物種と交差しないようであり、非常に困惑している。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Kim, M. H.: "Immunocytochemical localization of sGnRH and cGnRH-II in the brain of gold fish." Journal Comparative Neurology. 356. 72-82 (1995)
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[Publications] Yoshihisa Hasegawa: "Role of inhibin and activin in the gonadal development and functions." ″Embryo transfer and genetic micromanipulation″ eds. by sugawara, S. et al.151-160 (1995)
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[Publications] Hiroyuki Kaneko: "Immunoneutralization of inhibin and estradiol during the follicular phase of the estrous cycle." Biology of Reproduction. 53. 931-939 (1995)
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[Publications] Hiroyuki Kaneko: "Changes in plasma concentrations of immunoreactive inhibin, estradiol and FSH associated with follicular" Journal of Reproduction and Development. 41. 311-320 (1995)
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[Publications] 長谷川喜久: "インヒビンとアクチビンの発見とその後の展開" 獣医畜産新報. 49. 129-133 (1996)
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[Publications] Yoshihisa Hasegawa: "Inhibin and activin : Novel regulators for gonadal function and sexual maturation." ″Sexual Differentiation and Maturation″ eds. by Hibi, I. et al.(in press). (1996)
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[Publications] 菅原七郎: "動物生殖機能実験の手引き" 菅原七郎 (印刷中), (1996)