1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07556120
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
福士 秀人 岐阜大学, 農学部, 助教授 (10156763)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 明 川崎医科大学, 医学部, 教授 (90027318)
萩原 敏且 国立予防衛生研究所, 感染症疫学部, 室長 (80072940)
高島 郁夫 北海道大学, 獣医学部, 助教授 (30002083)
平井 克哉 岐阜大学, 農学部, 教授 (30021702)
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Keywords | クラミジア / PCR / 抗原 |
Research Abstract |
今年度は主として分子生物学的手法による診断検出法を開発を試みた.15EA02:DNA診断では16SリボゾームRNA遺伝子,59kDタンパク質,熱ショックタンパク質(HSP60)および主要外膜タンパク質(MOMP)遺伝子を標的としたPCR法を開発した.いずれの方法も感度および特異性に優れていた.16SリボゾームRNA遺伝子を標的としたPCR法はクラミジアのいずれの種も検出することができ,クラミジア感染症か否かを診断する場合に有用であると考えられた.59kDタンパク質およびMOMP遺伝子を標的としたPCR法は種および型特異性に優れることから,診断ならびに分子疫学に有用であると考えられた.今後,臓器,粘膜拭液,および糞便など鋳型DNAの由来により,いずれの方法が適しているかを検討する予定である.また,DNA診断法の開発のための基礎解析から型特異抗原や各抗原分子の多様性はクラミジアの種や免疫型により異なることを明らかにした.したがって,診断用抗原はそれぞれの種や免疫型毎に準備する必要があることが示唆された.さらに検索を行ない,特異性の幅が異なる種々の免疫学的診断法を確立する予定である.
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