1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07557034
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
斎藤 和雄 北海道大学, 医学部, 教授 (80000917)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高倉 昌之 北海道大学, 医学部, 助手 (90241314)
斎藤 健 北海道大学, 医学部, 講師 (40153811)
神山 昭男 北海道大学, 医学部, 助教授 (90215202)
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Keywords | 疲労 / 質問紙票 / 労働条件 |
Research Abstract |
昨今、過労、過労死などが社会的問題となり、労働者の疲労、ストレス問題が大きな関心を集めている。しかしながら、現在までのところ疲労を客観的に診断する確立された指標が存在しないため、簡便で、かつ信頼性の高い疲労評価法の開発が望まれている。本研究では疲労および過労をより簡易にかつ客観的に判断することのできる、質問項目が少なく、得られた回答から判定が簡易にできる基準が設けられた疲労調査票を開発することを目的とした。 本年度は、疲労調査票を作成し、それを用いてフィールド調査を行い、その有効性などを検討した。得られた成績は、以下のごとくである。 1.調査票の作成:調査票は、10の質問項目と疲労度スケールからなり、質問項目は主に慢性疲労および過労症状を、また、疲労度スケールは自覚される疲労の度合を把握するために用い、その組み合わせにより疲労度を評価できるように作成した。 2.疲労調査:疲労調査は、工場労働者、公務員など8職種を対象とし、職種による疲労度の違いおよび疲労度と性、年齢、勤務時間、休日の有無などとの関連について検討した。その結果、1)疲労度は年齢により差が認められること、2)直前一週間の残業時間が多いほど疲労度が高いこと、3)直前一ケ月の休日数が少ないほど疲労度が高いことなどが、明らかになった。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Saito, K.: "Occupational stress and worker health." J. Nor. Occ. Health. 40. 1-9 (1995)
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[Publications] 斎藤和雄: "衛生学、高次神経活動との接点を求めて" 日本衛生学雑誌. 50. 103-119 (1995)
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[Publications] 神山昭男: "職場における精神衛生相談事例の対処行動と上司の援助行動に関する研究" 産業ストレス研究. 3. 38-48 (1995)
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[Publications] 高倉昌之: "中高年事務系労働者の健康診断成績および運動習慣と体力測定値との関連" 北方産業衛生. 40. 36-39 (1995)