1995 Fiscal Year Annual Research Report

アンチセンス法による難治性肝疾患治療法の開発-肝類洞壁細胞ターゲッティングと機能モジュレーション

Research Project

Project/Area Number	07557045
Research Category	Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
Research Institution	Osaka University
Principal Investigator	鎌田武信大阪大学, 医学部, 教授 (80028399)
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha)	辻晋吾大阪大学, 医学部・附属病院, 医員竹井謙之大阪大学, 医学部・附属病院, 医員永野公一大阪大学, 医学部, 助手 (60237542) 川野淳大阪大学, 医学部, 講師 (60133138)
Keywords	肝類洞壁細胞 / アンチセンス法 / 細胞ターゲッティング / 難治性肝疾患
Research Abstract	1)類洞壁細胞初代培養系の確立と細胞機能の解析ラット肝をコラゲナーゼ/プロナーゼで消化し、エルトリエーションによりクッパー細胞、類洞内皮細胞など類洞壁細胞それぞれを超高純度に分離し初代培養系を確立した。これにより、クッパー細胞がエンドトキシン刺激を受けて過剰のTNFαを産生し、オートクリン機序で自らにアポトーシスを惹起すること、また内皮細胞との混合培養系を用いて、活性化クッパー細胞がTNFα産生を介して内皮細胞にもアポトーシスを惹起することを見いだした。さらに肝グラフトの長時間冷保存後、類洞内皮細胞に惹起されるICAM-1発現増強が肝移植後の微小循環障害に深く関与していることを明らかにした。 2)アンチセンス法によるクッパー細胞機能モジュレーション TNFαに対するアンチセンスDNAを用い、エンドトキシンで刺激したクッパー細胞のTNFα発現を特異的に抑制しうることを示した。長鎖のアンチセンスオリゴDNAが効果的にクッパー細胞内に取り込まれることから、リポソーム-アンチセンスDNA複合体を用い、貪食能を利用したクッパー細胞へのDNAターゲティング法の可能性について検討した。 3)類洞内皮細胞へのアンチセンスDNAのターゲティング類洞内皮細胞がヒアルロン酸代謝の中心的役割を担っていることに着目し、ヒアルロン酸レセプターを介した内皮細胞へのアンチセンスDNAデリバリーシステムの開発を行った。平成7年度はまず、各種のヒアルロン酸・アンチセンスDNA複合体を合成し、物理化学的特性、内皮細胞への選択性、生体内での動態等の面から最適の複合体を創製するための基礎的検討を加えた。

Research Products
(6 results)

All Other

All Publications (6 results)

[Publications] Nishimura Y,Takei Y,Kawano S,et al.: "The F(ab')_2 fragment of an anti-ICAM-1 monocloral antibody attenuates liver injury after orthofopic liver transplantation" Transplantation. 61. 99-104 (1996)
[Publications] Takei Y,Kawano S,Goto M,et al.: "TNFα-induced apoptosis in Kupfter and endothelial cells and specific suppression of TNFα production from activated Kuptter cells by anfisense S-DNA oligomers" Cells of the Hepafic Sinusoid. Vo15. 3-6 (1995)
[Publications] Takei Y,Kawano S,Nishimura Y,et al.: "Apoptosis:a new mechanism of endthelial and Kupffer cell Killing." J.Gastroenferol.Hepatol.10. S65-S67 (1995)
[Publications] 竹井謙之.川野淳所本英之.鎌田武信: "「医学用語解説:アンチセンス法」" G.I.Reserch. 3. 12-13 (1995)
[Publications] 竹井謙之: "肝障害とアンチセンス療法" 医学のあゆみ. (印刷中).
[Publications] 竹井謙之,川野淳後藤文孝他: "(分担)アンチセンスオリゴマーを用いた培養クッパー細胞によるTNF産生の選択的抑制「肝類洞壁細胞研究の進歩第7巻」" 国際医書出版, 262(161-165) (1995)

1995 Fiscal Year Annual Research Report

アンチセンス法による難治性肝疾患治療法の開発-肝類洞壁細胞ターゲッティングと機能モジュレーション

Principal Investigator

鎌田 武信 大阪大学, 医学部, 教授 (80028399)

Research Products

[Publications] Nishimura Y,Takei Y,Kawano S,et al.: "The F(ab')_2 fragment of an anti-ICAM-1 monocloral antibody attenuates liver injury after orthofopic liver transplantation" Transplantation. 61. 99-104 (1996)

[Publications] Takei Y,Kawano S,Goto M,et al.: "TNFα-induced apoptosis in Kupfter and endothelial cells and specific suppression of TNFα production from activated Kuptter cells by anfisense S-DNA oligomers" Cells of the Hepafic Sinusoid. Vo15. 3-6 (1995)

[Publications] Takei Y,Kawano S,Nishimura Y,et al.: "Apoptosis:a new mechanism of endthelial and Kupffer cell Killing." J.Gastroenferol.Hepatol.10. S65-S67 (1995)

[Publications] 竹井謙之.川野淳 所本英之.鎌田武信: "「医学用語解説:アンチセンス法」" G.I.Reserch. 3. 12-13 (1995)

[Publications] 竹井謙之: "肝障害とアンチセンス療法" 医学のあゆみ. (印刷中).

[Publications] 竹井謙之,川野 淳 後藤文孝 他: "(分担)アンチセンスオリゴマーを用いた培養クッパー細胞によるTNF産生の選択的抑制「肝類洞壁細胞研究の進歩第7巻」" 国際医書出版, 262(161-165) (1995)

鎌田武信大阪大学, 医学部, 教授 (80028399)

[Publications] 竹井謙之.川野淳所本英之.鎌田武信: "「医学用語解説:アンチセンス法」" G.I.Reserch. 3. 12-13 (1995)

[Publications] 竹井謙之,川野淳後藤文孝他: "(分担)アンチセンスオリゴマーを用いた培養クッパー細胞によるTNF産生の選択的抑制「肝類洞壁細胞研究の進歩第7巻」" 国際医書出版, 262(161-165) (1995)