1996 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロマシンによる頭蓋内血管用能動カテーテルの開発
Project/Area Number |
07557093
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Section | 試験 |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
根来 真 名古屋大学, 医学部, 助手 (90115618)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
向井 久行 株式会社クリニカルサプライ, 研究開発部, 研究主幹
服部 智司 名古屋大学, 医学部, 医員
岩越 孝恭 名古屋大学, 医学部, 医員
福田 敏夫 名古屋大学, 工学部, 教授 (70156785)
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Keywords | 血管内治療 / マイクロマシン / 能動カテーテル / 力覚センサー / シリコンゲル |
Research Abstract |
クモ膜化出血などの脳血管性病変に羅患する人々が増加しており、このような疾患に対して経皮的にカテーテルをもちいる血管内治療法が行われるようになり、成果をあげつつある。しかしながら、血管内治療法の施行しうる疾患は現在の所は限られている。その理由として頭蓋内血管の複雑な屈曲や脆弱性によるカテーテル誘導の困難さがあげられている。本研究はこれを解決するために、最近工業分野で注目されつつあるマイクロマシンの技術を応用し、頭蓋内血管用のマイクロカテーテルを開発することを目的としている。 今年度は能動カテーテルの開発に不可欠の力覚センサーについて基礎的研究を行った。これは力覚センサーをカテーテル先端に装着することにより血管壁に接触したカテーテル先端が直ちにその力覚を感知し、駆動システムにフィードバックすることにより制御する方法を開発する基礎となる。 シリコンゲルを用いたマイクロ力覚センサーをカテーテル先端に装着し、まず静特性の評価を行った。センサーと被接触体の接触角度を変化させる実験を行い、90度から60度までの間では正確な力覚の測定がえられ、測定誤差3〜4%であった。これによりマイクロ力覚センサーは実用上使用可能であることが判明した。これをさらに小型化し生体内でも可能にすべく研究中である。
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