1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07557107
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
和田 仁 東北大学, 工学部, 教授 (30111264)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奈良 誠 株式会社ニコン技術工房, 設計部, 課長
小林 俊光 長崎大学, 医学部, 教授 (80133958)
高坂 知節 東北大学, 医学部, 教授 (80004646)
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Keywords | 鼓膜 / ESPI法 / 振動挙動 / 可視化 / 波長変調法 |
Research Abstract |
診断の際、最も確信の持てるデータは、視覚に訴える画像情報である。しかし、これまで鼓膜の振動を直接計測できる装置は開発されていない。そこで本研究では、スペックル干渉法を用いた、鼓膜振動挙動計測システムを構築し、種々の病態の鼓膜振動挙動に及ぼす影響について明らかにする。 本年度は、半導体レーザの発振波長と位相を変調することにより、測定感度を向上させる先端的手法を適用した鼓膜振動挙動計測システムを定盤上に構築した。そして、サンドペ-パ-にて表面を粗面に加工した厚さ0.3mm直径30mmのアルミ板、食品用ラップを用いて製作した人工中耳、および側頭骨標本の鼓膜の振動挙動の可視化を試みた。その結果、以下のことが明らかとなった。 1.半導体レーザ波長を変調することにより、測定感度を向上することができた。 2.本研究の鼓膜振動挙動計測システムで、10〜100nm程度の微小振動を有する鼓膜の振動モードを、十分に検出できることが分かった。 今後の計画として、定盤上に構築したシステムを、光ファイバで結ぶことにより、コンパクト化し、また、取得したスペックル画像を、容易に解析するためのソフトプログラムの開発を行う予定を立てている。
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