1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07557111
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
木下 茂 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (30116024)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三川 孝 富士通研究所, 主管研究員
杉山 雄一 生体光情報研究所, 主任研究員
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Keywords | 散乱反射 / 断層像撮影 / 角膜 / 強膜 / マイケルソン干渉計 / 光CT |
Research Abstract |
1)眼科臨床用装置の試作 (1)124素子ピンホトダイオードアレイは2個臨床用のものを製作し,検出回路の製作は完了した。ビームスプリッター,ミラー等レンズ系は入手し,部分的に組み合わせ最適光学系を実験し結論が出た。マイケルソン干渉計機構部も入手し,第一次臨床用試作機を完成させ動作させた。外部雑音野遮蔽,浮遊容量の低減,チャネル間の交流特性の均一化には検出回路部の小型化が重要であるが,100mm×100mm×100mmの立方体内に,検出回路,結合部,シールド板を収納する構造を完成できた。S/Nに大きな影響を持つ検出回路の入力部容量の低減に関しても一応目標達成した。上記案の試作を行い有効性を確認し特許出願した。 (2)角膜の疑似静止検体として角膜に近い屈折率差を示す水-ガラス系を用いて測定を行った。平面的な測定対象に関しては充分な検出レベル(ダイナミックレンジ100〜110dB)を有することが明らかとなったが,曲面に関しては反射面の傾きに依存して大きくレベルダウンすることが明らかとなった。そこで受光角の拡大を狙った改良実験を追加し,前眼部測定に必要な±21°以上の受光角の実現に成功した。 (3)深さ方向の分解能に関しては9μmを達成した。方位方向は受光角と密接に関連するため現在改良中である。 2)本装置を使用したデータ集積 (1)現時点の実験装置では受光角が狭いことから角膜中央部から離れた部位の表示は不可能であったが,この問題を解決可能な方式を解明した。この予備改良実験により,強膜と角膜の境界部分の画像描出までは可能となった。 (2)ヒト正常角膜を対象としてデータの集積は今年度には行えなかった。
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