1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07557111
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
木下 茂 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (30116024)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三川 孝 富士通研究所, 主管研究員
杉山 雄一 生体光情報研究所, 主任研究員
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Keywords | 散乱反射 / 断層線撮影 / 角膜 / 強膜 / マイケルソン干渉計 / 光CT |
Research Abstract |
生体から非侵襲的にミクロン単位の高分解能を示す断層像を得るために,low coherenceな赤外線光源とマイケルソン干渉理論を応用したOptical Coherence Tomography (光CT)の眼科用プロトタイプ機器を試作した。この機器の試作には,SLD光源の検討,補正光学系の検討,行路長の検討,鏡の位相特性の検討,受光角拡大改良などのステップが必要であった。これらのステップを経たのちに作成したプロトタイプで,摘出した豚角膜のA-モード像を取得した。この像では,角膜上皮と実質部を判別することが可能になり,かつ角膜厚さの測定でも超音波パキメーターと同等の精度を示した。次に,手動式ながらB-モード像を角膜および強角膜から取得したところ,角膜では上皮層と実質層を明瞭に判別することが可能であった。さらに上皮掻爬による角膜の変化も明瞭に捕らえることが出来た。強膜と角膜の移行部位では実質部の散乱光強度の違いが明瞭に表現できた。以上より,現在のプロトタイプでは測定に数秒を必要とするが,分解能では10μm以下を得ており,眼科用光CT機器の基礎条件の検討は十分に出来たと確信している。今後,改良を重ねながら受光アレイ素子方式で,分解能の向上と測定時間の短縮を目指し,隅角部schlemm管,房水静脈などの観察,エキシマレーザー手術後などの角膜混濁の定量,網膜各層の観察などに応用できる検査機器を開発する予定である。
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