1995 Fiscal Year Annual Research Report
非齲蝕誘発性の食品・代用糖を検定するための実用的な方法の開発に関する研究
Project/Area Number |
07557116
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
山田 正 東北大学, 歯学部, 教授 (50005021)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 一彦 東北大学, 歯学部, 助教授 (40151089)
玉澤 佳純 東北大学, 歯学部・附属病院, 講師 (10124603)
渡辺 誠 東北大学, 歯学部, 教授 (80091768)
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Keywords | 電極内蔵法 / 歯垢細菌 / 食品の齲蝕誘発性 / 酸産生性 / 代用糖 / 歯垢pHの変化 / ISFET電極 / 齲蝕 |
Research Abstract |
摂取後、歯垢細菌に分解されて酸を生ずる食品が齲蝕の発生に大きく関与する。そこで、これまで微小ISFET電極を用いて電極内蔵法により口腔内の歯垢pHの変化を測定してきたが、測定装置を矯正用STロックで上顎大臼歯頬側面に保持するため異物感が大きく、被験者の確保が困難で、実験者が自分自身の口腔内に装置を組み込んで実験せざるを得なかった。本試験研究では、下顎部分床義歯に微小ISFET電極を組み込み、口腔内で異物感を感ずることなく3〜5日間歯垢を蓄積させ、各種食品を摂取した時の歯垢pHの変化を経時的に測定することを試みた。5名のボランティアの協力を得、本来の部分床義歯の他に歯垢pH測定用の部分床義歯を製作して人工的に作成した歯間部のヒトエナメル小片上にISFET電極を設置した。ISFET電極の配線は床義歯の反対側まで延ばしコネクト部位とした。コネクト部位は歯垢蓄積期間中、Oリング付きのネジ止めの蓋で封鎖し、唾液の浸入や異物感等のないように配慮した。歯垢蓄積3〜5日後にコネクト部位の蓋をはずしてモニター側の配線に接続し、各種食品摂取後の歯垢pHの変化を経時的に記録した。歯垢pH測定用の部分床義歯とモニターとの接続部位(コネクト部位)には唾液の浸入がないようにOリングを用いてシールした。本年度は上記の歯垢下pH測定装置を製作し、種々のサンプル(ガム、トフィー、キャンディー等)を摂取した場合の歯垢pHの変動を測定し、測定結果の評価方法について検討した。 なお、ISFET電極を部分床義歯に組み込む場合には、電極部に加重を加えられないこと、埋め込み固定する場合の電極センサー部位へのレジン溶液の浸入により電極が故障する等様々な製作上の問題が生じた。次年度は、このような製作上の問題点を解決することに努めるとともに、得られた結果を用いて具体的にどのように食品の齲蝕誘発性を評価するのかについてさらに検討を深めたい。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 張平: "日本で市販されている口中錠の歯垢内酸産生性" 東北大学歯学雑誌. 14. 75-81 (1995)
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[Publications] D. G. Daet: "Association between the interarch distance and food bolus size in the early phase of mastication" J. Prosthet. Dent.74. 367-372 (1995)
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[Publications] Y. Iwami: "Effect of sucrose monolaurate on acid production, level of glycolytic intermediates and enzyme activities of Streptococcus mutans NCTC 10449." J. Dent. Res.74. 1613-1617 (1995)
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[Publications] N. Takahashi: "Effect of acetate on sorbitol fermentation by oral lactobacilli." Oral. Microbiol. Immunol.10. 349-354 (1995)
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[Publications] 阿部一彦: "むし歯を予防する唾液の働き" 治療. 77. 2276-2277 (1995)