1995 Fiscal Year Annual Research Report
NT-fileとエンジンによる根管形成の自動化に関する研究
Project/Area Number |
07557122
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
小林 千尋 東京医科歯科大学, 歯学部, 助教授 (80126226)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹田 淳志 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (50227021)
興地 隆史 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (80204098)
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Keywords | ニッケル・チタン・ファイル / 根管形成 / エンジン |
Research Abstract |
コードレスの充電式のエンジンにRoot ZXを組み込み,電気的根管長測定しながらニッケルチタンファイルで根管形成するシステムを開発した. この装置は,3つのオート機構を持つ,(1)オートスタート・ストップ機構:ファイルが根管内にあるときだけモーターが回転する,(2)オートトルクリバース機構:過剰なトルクがファイルに発生したときにファイルを逆回転し,トルクから解放しファイルの破折を予防する,(3)オートアピカルリバース機構:ファイルの先端が根尖狭窄部に達したときにファイルの回転を逆転し,ファイルを歯冠側に戻す. つぎに,このシステムでヒト抜去歯の根管を形成したときの,荷重,トルク,回転数,モーターに流れる電流を測定した. 歯に加えられた最大荷重は約800gであった.このシステムで観察された最大トルクは約450g-cmであった. トルクの大きさとモーターに流れる電流の大きさとの間には,直線関係があった.ProFileあるいはMcXIMファイルが用いられた時には,オートトルクリバース機構は,約40-80g-cmのトルクで起動すべきであることが分かった.このトルクは130〜260mAのモーター電流に相当した. モーターの回転数は,荷重あるいはトルクが増大すると減少したが,変化は小さい範囲にあった(240〜280rpm).
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