1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07557122
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Section | 試験 |
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
小林 千尋 東京医科歯科大学, 歯学部, 助教授 (80126226)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
興地 隆史 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (80204098)
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Keywords | NT-file / ニッケルチタンファイル / ProFile / トライオート ZX / 電気的根管長測定法 / オートトルクリバース機構 / オートアピカルリバース機構 / クラウンダウン法 |
Research Abstract |
Root ZXを内蔵し、電気的根管長測定しながら根管形成できる充電式コードレスハンドピ-ス「トライオートZX」の開発が本年2月に終了した。このハンドピ-スは、300KPM以下で回転する.また、3つのオート機構をもつ。(1)オートスタートストップ機構、(2)オートトルクリバース機構、(3)オートアピカルリバース機構である。(1)オートスタートストップ機構により、ファイは根管内に入ると自動的に回転を開始し、ファイルを根管から引き抜くと自動的に回転が停止する。この機構により、ファイル交換が楽になった。(2)オートトルクリバース機構により、ファイルに無理な応力が加わったときに、ファイルはいったん停止後逆回転する。これによりファイルの破切を防止できる。30g-cm以上のトルクで作動させることができる。(3)オートアピカルリバース機構により、ファイルの先端が根光狭窄部に達したときに、ファイルが逆回転し、歯冠側にもどってくるので、根光孔を破壊してしまう危険を避けることができる。 トライオートZXと、0.04のTaperをもつニッケルチタン製のProFileを用い、crown-down法で根管形成すると臨床的にも良好な成績が得られることが明らかになった。
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[Publications] 小林千尋、吉岡隆知、須田英明、的場一成: "電気的根管長測定器を内蔵したハンドピ-スに関する研究 2.ファイルに加わる応力" 日本臨床歯内療法学会雑誌. 17・1. 41-48 (1996)
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[Publications] 小林千尋: "ニッケルチタンファイルで根管形成するためのハンドピ-スの開発" 日本臨床歯内療法学会雑誌. 17・2. 140-150 (1996)
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[Publications] 小林千尋: "機械的根管拡大法について" 日本歯科評論. 646. 75-85 (1996)