1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07557122
|
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
小林 千尋 東京医科歯科大学, 歯学部, 助教授 (80126226)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹田 淳志 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (50227021)
興地 隆史 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (80204098)
|
Keywords | ニッケルチタンファイル / 根管形成 / トライオートZX / 自動化 |
Research Abstract |
平成9年度は,トライオートZXを臨床応用した.ファイルとしては,Tulsa社のProFile0.04taper,あるいはProFile0.06taperが有効であり,根管口の拡大にはTulsa社のOrifice shaperが有効であることが分った.術式としては,crown-down法が最適であることが分った.Tycom社のQuantec series2000ファイルは,切れるもののやや折れやすく根管が直線化しやすい傾向があった.また,ニッケルチタンファイルおよびトライオートZXに不慣れな歯科医を集めて数回の実習を行ない,トライオートZX使用上の問題点を探った.それらの結果,ファイルの破切は,ファイルが根管内に強く引き込まれたときに生じやすいことが明らかになった.ファイル破切防止のためには,なるべく根尖方向に加圧せず,pecking motion(鳥が嘴でつっつく動作)でハンドピ-スを動かし,可能な限り細いファイルは用いないほうがよいことが分った. また,ヒト抜去歯で,CMR(contact-micro-radiography)法により,ニッケルチタンファイルとトライオートZXで根管形成し,術前,術後の根管の形態を比較した.それにより,ProFile0.04taper,あるいはProFile0,06taperのcrown-down法により,根管の移動・ledge形成等の危険なく,能率的に根管形成可能なことが明らかになった.Quantec series 2000ファイルは,突通能力が強く,使用方法を誤ると根尖孔近くで偶発的穿孔を生じやすいことが分った.
|
Research Products
(4 results)
-
[Publications] 小林千尋: "ニッケルチタンファイルによる新しい根管形成法" 歯科医療. 11. 103-112 (1997)
-
[Publications] 小林千尋: "エンジンとニッケルチタンファイルによる根管形成雑感(1)" 日歯内療誌. (1997)
-
[Publications] Kobayashi C.: "A new engime-driven canal preparation system with electronic canal mcosuring capability" J of Eirclodontics. (1997)
-
[Publications] Kobayashi C.: "Latest Developments in the evolution of apex-locating devices" Alpha Dmagdn. 90. 34-40 (1997)