1997 Fiscal Year Annual Research Report
GTaseの生化学,遺伝学的性質解明と,そのう蝕活動性評価法への応用
Project/Area Number |
07557132
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
祖父江 鎭雄 大阪大学, 歯学部, 教授 (60029973)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 卓 大阪大学, 歯学部・附属病院, 講師 (00228975)
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Keywords | Streptococcus mutans / グルコシルトランスフェラーゼ / 遺伝子クローニング |
Research Abstract |
Streptococcus mutansの主要な病原因子は,スクロースから付着性のグルカンを合成し,菌体の歯面付着に深く関わる酵素:グルコシルトランスフェラーゼ(GTase)である.本研究では,分子生物学的手法を駆使してGTaseの解析を行っている. 本年度においては血清型cだけでなく血清がe型やf型のS.mutans臨床分離株5株より,3種類の各gtf遺伝子のシークエンスを行った.その結果以下の結果が得られた. 1.S.mutansのgtf遺伝子は各血清型での変化は少なく,多少の塩基の置換が見られるもののほとんど一致していた. 2.例外的に血清型eのS.mutansMT4245株のgtfC遺伝子において65アミノ酸残基分の欠落が見られた.しかしこの株の一般的性質は変化していなかったし,付着能も正常であった. 3.これまで報告されているS.mutansGS-5株のgtf遺伝子の配列と比較すると,gtfB,C,Dすべてのgtf遺伝子においてGS-5株の配列にはフレームシフト変異が見られることが明らかとなった. 4.これまであまり議論されていなかったgtfC遺伝子のC末端側の構造は,gtfBやDと同様65アミノ酸残基を基本構造し,これが5回繰り返す構造をとっていることが明らかになった.
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[Publications] T.Fujiwara, et al.: "Deletion and reintroduction of glucosyltransferase genes of Streptococcus mutans and role of their gene products in sucrose dependent cellular adherence." Microbial Pathogenesis. 20. 225-233 (1996)
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[Publications] T.Fujiwara, et al.: "Molecular analyses of glucosyltransferase genes among strains of Streptococcus mutans." FEMS Microbiological Letter. (in press).