1995 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子増幅法による口膣病原性細菌の迅速簡易定量化を応用した歯科疾患診断法の開発
Project/Area Number |
07557136
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
山下 喜久 九州大学, 歯学部, 助教授 (20192403)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 登 九州大学, 歯学部, 助手 (00230368)
於保 孝彦 九州大学, 歯学部, 講師 (50160940)
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Keywords | 口膣病原性細菌 / 遺伝子増幅法 / リスクファクター |
Research Abstract |
平成7年度の研究では、歯周病関連細菌であるPorphyromonas ginigvalis、Actinobacillus acitnomycetemcomitansの病原遺伝子と考えられているfimA、lktAの塩基配列をそれぞれ基にしてPCR法で特異的遺伝子断片が検出可能な特異Primerを設計した。これらのPrimerを用いて95℃1分間、57℃1分間、72℃1分間で30回反応を繰り返すことで、それぞれの細菌に特異的な遺伝子断片が合成できることが確認された。さらに、この反応で連続して2回行うことにより、細菌数が10のレベルでいずれの細菌も検出することが可能であった。また、16SリボゾームRNAの塩基配列を基に、上記の2種の歯周病関連細菌に加えて他の非病原性細菌を広く検出できるユニバーサルPrimerを設計した。このユニバーサルPrimerを用いて同条件で反応を行た結果、広範囲の細菌に対しての汎用性を確認できた。 Porphyromonas ginigvalis、Actinobacillus acitnomycetemcomitansについては当初に計画していた特異Pirmerの設計合成の目標を達成し、ほぼ計画に従って順調に研究を進めることができた。また、口腔細菌を幅広く検出するユニバーサルPirmerについても、当初の目標を達成した。さらに、反応を2回繰り返すことで細菌数が10のレベルでも歯周病関連菌を検出できるようになったことにから、本研究の意義がより高められたものと考えられる。 今後は、Treponema denticolaなどの他の口腔病原細菌についても同様に研究を進めて行く予定であるが、これまでに蓄積した経験を参考にすれば本年度の研究における若干の遅れは、来年度に取り戻すことも可能であると思われる。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Yoshihisa SUMI: "Semiquantitative analysis of periodontopathogens by gene amplification" Japanese Journal of Medical Science & Biology. 48. 177-191 (1995)
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[Publications] Noboru YAMAGUCHI: "Role of the capsular polysaccharide-like serotype-specific antigen in resistance of Actinobacillus actinomycetemcomitans to phagocytosis by human pdymorphonuclear" Infection and Immunity. 63. 4589-4594 (1995)