1995 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子ノックアウトマウスを用いたペプチド性神経伝達物質の薬物応用の可能性の評価
Project/Area Number |
07557157
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
馬場 明道 大阪大学, 薬学部, 教授 (70107100)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 均 大阪大学, 薬学部, 助手 (30240849)
松田 敏夫 大阪大学, 薬学部, 助教授 (00107103)
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Keywords | PACAP / VIP / 受容体 / マウス / 幹細胞 |
Research Abstract |
1.PACAP受容体の遺伝子ノックアウトマウスの作製 PACAP受容体の遺伝子ターゲティング用のベクターを作製するため、薬剤耐性遺伝子マーカーNeoとネガティブ選別用のTk遺伝子をPACAP受容体遺伝子に連結した。これをES細胞(胎性幹細胞)にエレクトロポーレーション法によりトランスフェクションし、薬剤耐性となったクローンを単離し、PCRおよびサザンハイブリダイゼーションにより相同組換え体のクローンを同定した。今後、PACAP受容体のマウス胚への打ち込みを行ないキメラマウスを作製し、その交配によってヘテロならびにホモマウスを作製する予定である。 2.VIP受容体およびPACAPの遺伝子ノックアウトマウスの作製 一方、VIP受容体遺伝子を単離するため、ラットVIP受容体cDNAをプローブに用いて、マウス染色体遺伝子ライブラリーをスクリーニングした結果複数のクローンを単離した。また、リガンドであるPACAPの遺伝子を単離するために、まずラット脳より調製したcDNAプールを鋳型として、PCR法を用いてPACAP cDNAを増幅し、これをプローブに用いてマウス染色体遺伝子ライブラリーをスクリーニングしてポジティブクローンを単離した。現在、制限酵素地図の作製、塩基配列の解析等によりそれらのエキソン、イントロンの構造等の解析を進めている。今後これらの遺伝子のターゲティングベクターの作製を行なっていく予定である。
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