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1996 Fiscal Year Annual Research Report

視覚障害者の生体リズム障害に関する研究

Research Project

Project/Area Number 07557261
Research InstitutionHOKKAIDO UNIVERSITY

Principal Investigator

田川 義継  北海道大学, 医学部, 助教授 (40109426)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 藤枝 憲二  北海道大学, 医学部・附属病院, 講師 (60173407)
本間 研一  北海道大学, 医学部, 教授 (40113625)
Keywords視覚障害者 / 生体リズム / メラトニン / コーチゾール
Research Abstract

種々の眼疾患により高度の視覚障害をきたした症例に対し、睡眠・覚醒障害やその他の生体リズム障害の実態を調査するため、聞き取りのアンケート調査を行った。その結果、37例の症例から回答が得られた。年令は35〜76才(平均64.6才)で、37例中7例(18.9%)に睡眠・覚醒障害の訴えがあった。自覚的には、長時間の持続的睡眠がとれない、日中も何となく頭がはっきりしないなどの訴えであった。この7例中3例で血液中メラトニン濃度の測定法をおこない、同時におこなった正常者5名の測定結果と比較検討した。正常者では、血液中メラトニン濃度は夜間に高く、覚醒後には低値を示した。3例の視覚障害者では、2例が正常者と同様の血液中メラトニン濃度の変動を示した。1例で夜間の血液中メラトニン濃度が正常者と異なり上昇を認めなかった。一方、視覚障害者の内分泌機能を検索するため血液中コーチゾールの測定を23例に行ったが、今回の測定では睡眠・覚醒障害を訴える7例を含め、正常者と比較して特に異常を認めなかった。本研究により、高度の視覚障害者の中に睡眠・覚醒障害を訴える症例が少なからず見られることが明らかとなった。また、そのような症例の中に血液中メラトニン濃度の日内変動に異常のみられる例のいることが示唆された。今後は本研究の成果をふまえて、より多くの症例でより詳細に睡眠・覚醒障害と血液中メラトニン濃度の変動との関連およびコーチゾールやゴナドトロピン、LH、FSHなどの内分泌機能との関連について検討を継続する予定である。

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Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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