1996 Fiscal Year Annual Research Report
眼球運動を自動追尾して測定する広視野眼底視野計の試作
Project/Area Number |
07557262
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Section | 試験 |
Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
可児 一孝 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (60068476)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 重喜 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (70220374)
永田 啓 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (90164433)
西田 保裕 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (60237708)
山出 新一 滋賀医科大学, 医学部, 助教授 (40117916)
稲富 昭太 滋賀医科大学, 医学部, 名誉教授 (90124742)
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Keywords | 眼底視野計 / 赤外線テレビジョン / 眼球運動 / 固視微動 / 眼底像の自動追尾 |
Research Abstract |
視標を外界に置く一般の視野測定では,固視微動や眼球運動によって視標が網膜に投射する位置が変化するために,また,測定しようとする網膜部位に対応する外界の位置を正確に求めることができないために,網膜感度の測定が不正確になる.われわれ絵の開発した眼底視野計によって測定する眼底部位を直視下に置くことが可能になり測定精度が向上したが,眼球運動に伴う不正確さは依然として残っていた.われわれは眼底視野計から得られる眼底の赤外線ビデオ像を画像解析することにより,眼底の移動量をリアルタイムに求め,それに併せて視標の位置を変化させるて,常に網膜の一定部位を刺激する装置を試作し,第100回日本眼科学会総会において報告した.さらに,これを実用化するためのハード及びソフトの改良と,眼球運動に関する以下のような基礎実験を行い,XIIth International Perimetric Societh Meetingにおいて発表した. 1.形のある視標と背景の制作. 2.輝度差のある視標,輝度差がなく色相に差がある視標など各種の視標の制作 3.眼底視野計の光学系の改良. 4.各種条件での固視微動の計測. 次年度においては,装置の改良と臨床試験を行う予定である.
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