1997 Fiscal Year Annual Research Report
眼内血管新生における成長因子、サイトカインの役割についての研究
Project/Area Number |
07557263
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
斉藤 喜博 大阪大学, 医学部, 講師 (40215570)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 篤志 大阪大学, 医学部, 助手 (20283773)
大路 正人 大阪大学, 医学部, 助手 (90252650)
田野 保雄 大阪大学, 医学部, 教授 (80093433)
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Keywords | 新生血管 / 加齢黄斑変性 / レーザー / 網膜 / サリドマイド / bFGF / 糖尿病 / 未熟児網膜症 |
Research Abstract |
新生血管を発生させる基礎的なモデルとして,アルゴンあるいは半導体レーザーでラットの網膜を過凝固することによる網膜下新生血管の作成がしられているが、われわれは独自の動物モデルを作成した。ラットの網膜下にbFGFの徐放性ペレットを置き作成した脈絡膜新生血管膜モデルは、組織学的にヒトの加齢黄斑変性に極めて類似していた。同様にアルゴンレーザーとフルオレスチンナトリウムを利用した光化学作用を利用して網膜静脈閉塞を作成し、それによる網膜新生血管を作成した。これらのモデルでは高率に再現性のあるラット新生血管モデルを開発することができた。 家兎角膜内bFGFペレットによる角膜新生血管を抑制することが報告されているサリドマイドを用い、我々はラット網膜前新生血管モデルにおいて新生血管抑制効果を検討した。統計学的有意差は無かったが、新生血管の発生が軽度であることをみいだした。さらにこのような新生血管モデルを用いて免疫組織学的検討をおこない、a-FGF,b-FGF,VEGEなどの成長因子が眼内増殖の新生血管発生に密接に関与していることを確認した。さらにヒトにおける網膜下(脈絡膜)新生血管の硝子体手術による外科的摘出標本で,ヒとの疾患と動物モデルの細胞生物学的な整合性を明らかにした。さらにその外科手術の合併症としての網膜色素上皮障害について検討をおこない、より障害の少ない手術方法の開発も検討した。加えてヒトに血管新生より失明をきたす重要な疾患である、糖尿病や未熟児網膜症について、重要な臨床研究を報告した。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] Saito Y.et al: "Macular Change as a conptication of successful〜" An J Ophthal. 122. 299-308 (1996)
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[Publications] Saito Y.et al: "Lens Changes at rapid tightening of metaholic" Cancet. 347. 1764 (1996)
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[Publications] Saito Y.et al: "Experimental model of peretinal neovascularization" Cav Eye Res. 16. 26-33 (1997)
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[Publications] Watanabe et al: "Massive prolitevative of coujunctival tissue after" Arch Ophthal. 115. 278-279 (1997)
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[Publications] Saito Y.et al: "Retinal Pigmant Egithelial lesion associated with〜" Retina. 印刷中 (1998)
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[Publications] Tsujikawa: "Chorioretinol damuge caused by the exision of" Aun J Ophthalmol. 印刷中 (1998)
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[Publications] 斉藤喜博: "眼内細胞増殖の実験モデル" メジカルビュー, 10 (1996)
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[Publications] 生野恭司、 斉藤喜博: "糖尿病網膜症と血液網膜柵" メジカルビュー, 8 (1997)