1996 Fiscal Year Annual Research Report
角膜、結膜疾患における障害度の定量的計測システムの開発
Project/Area Number |
07557264
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Section | 試験 |
Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
澤 充 日本大学, 医学部, 教授 (40010475)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐竹 英二 (株)ニコン眼鏡機器部機器学設計課, 主任
加島 陽二 日本大学, 医学部, 講師 (70194719)
山崎 芳夫 日本大学, 医学部, 講師 (30175658)
渡利 浩水 日本大学, 医学部, 講師 (80191815)
小松 仁 日本大学, 医学部, 講師 (40162052)
|
Keywords | 角膜 / 組織障害 / 定量的解析 / フォトスリットランプ / 画像解析 / フルオレセイン |
Research Abstract |
研究対象は角膜・結膜上皮障害であるが、角膜・結膜は撮影対象としての性質が大きく異なるため、まず角膜を主たる対象として研究、開発をおこなうことと今年度の研究内容としては1)定量的解析に適したフルオ角膜染色法の検討、2)フルオ角膜染色像の撮影法の研究、3)撮影像の画像解析法の開発を行った。 1)定量的解析に適したフルオ角膜染色法の研究 (1)家兎角膜を対象に機械的に角膜びらん、点状表層角膜症を作成し、種々のフルオ濃度、用量、測定時間の検討、(2)角膜疾患症例を対象にフルオ染色像の検討をおこなった。その結果、1%フルオレセン5μl点眼後、5分での測定が最適であるとの結果が得られた。 2)フルオ角膜染色像の撮影法の研究 a.照明系の検討:従来のフォトスリットランプは撮影背景輝度が均一でない他に、ストロボ光源の角膜反射が大きい。このためストロボ光源の発光部を小径とし、撮影背景輝度の均一化には左、右一対の光軸系としフォトスリットランプに同期する機構を組み込んだ。 b.撮影条件の検討:画像解析での二値化処理に対応して、フルオエキサイタ-およびバリアフィルターの検討および装置への組み込みをおこなった。 c.撮影媒体の開発:臨床ではリアルタイム処理が望まれる。撮影媒体として画像のコンピュータへの取り込み、処理に適しているディジタルスチルカメラの装置への組み込みをおこなった。 3)画像解析法の開発 点状のフルオ染色病巣をも検出、測定できるようにピクセル単位での測定を行うプログラムを開発し、種々の臨床例でその有効性の評価をおこなった。
|