1996 Fiscal Year Annual Research Report
ゾル-ケル法による歯科用チタン系材料の表面改質に関する研究
Project/Area Number |
07557272
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Research Institution | HOKKAIDO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
亘理 文夫 北海道大学, 歯学部, 教授 (70158682)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇尾 基弘 北海道大学, 歯学部, 助手 (20242042)
大川 昭治 北海道大学, 歯学部, 助手 (40001945)
近藤 清一郎 北海道大学, 歯学部, 助教授 (80018431)
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Keywords | ゾル-ゲル法 / コーティング / 細胞毒性 / 生体適合性 |
Research Abstract |
本研究ではチタン系材料の表面改質法として、ゾル-ゲル法による無機酸化物及び有機・無機複合体層のコーティング処理法を確立し、同材料の生体適合性等を更に改善する事、及び本技術を他の歯科用金属に応用する事を目した。 コーティング膜の表面性状については走査電子顕微鏡及びフォトン走査顕微鏡による観察で緻密で平骨性の良い膜が形成されている事を確認した。またコーティング膜の組成はFT-IR分析により確認した。 コーティングによるタンパク質吸着性の変化にちてはデキストラーゼ等の酵素を用いて確認し、特にアミノ酸を含むコーティング膜を付加したものでタンパク質の吸着能が増加した。 コーティングによる生体適合性の変化についてはヒト骨膜細胞を用いた細胞毒性試験により評価を行い、純チタンについてはコーティングの有無による差はみられないが、ニッケル等、為害性のある金属についてはコーティング膜を付加する事で細胞毒性を減少させる効果のある事が分かった。 この結果はラットの皮下埋入試験でさらに顕著に現れ、ニッケル単独では周辺組織に激しい炎症が現れたが、コーティングを施した物では炎症は見られたが、その程度はコーティング膜の無い物に比べると低い事が分かった。
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Research Products
(1 results)