1995 Fiscal Year Annual Research Report
骨振動解析によりX線を用いない下顎骨骨量測定システムの開発とその臨床応用
Project/Area Number |
07557284
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐藤 亨至 東北大学, 歯学部・付属病院, 助手 (10205916)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河内 満彦 東北大学, 歯学部, 助手 (30195044)
三谷 英夫 東北大学, 歯学部, 教授 (50014220)
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Keywords | 骨振動解析 / 骨粗鬆症 / 下顎骨 / 骨塩量 / FFT / 固有振動数 |
Research Abstract |
本研究の目的は,骨粗鬆症のスクリーニングとして研究されている骨振動解析法を下顎骨に応用し,X線を用いない新しい下顎骨骨量測定システムの開発とその歯学における臨床応用の可能性について検討することである. まず,下顎骨について振動解析を行い,測定部位を含めた測定方法の確立と測定値の再現性について検討する必要があると考えられ,インパルスハンマ,センサー(圧電型加速度検出器),FFTアナライザ,パーソナル・コンピュータを組み合わせて外来などでも測定が可能であるような骨振動解析装置の試作を行った.この試作機を用いて東北大学歯学部矯正科に来院した患者を対象として下顎骨の固有振動数の測定を試みた.しかし,本試作機で得られる固有振動数測定値の再現性は必ずしも高いものではなく,この試作機を用いて多くの患者について測定を行うよりも,測定原理や測定方法についてさらに検討を行う必要があると考えられた. そこで,再現性を低下する最大の原因と考えられたインパルスハンマを用いて振動を与えるのではなく,一定条件の振動を与えられるように自動加振装置を顎骨用振動解析装置に組み込み,顎骨の固定方法などを含めたさらなる本装置の改良と得られたデータの周波数解析を目的としたソフトウェアの開発を行っている.また,それらと平行して振動を与える部位,および振動を測定する部位としてどの部位が患者に苦痛を与えず,安定した測定値が得られるかについて検討中である.
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