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1995 Fiscal Year Annual Research Report

ヒトSOD遺伝子挿入細胞を用いた呼吸器疾患治療法の薬剤学的研究

Research Project

Project/Area Number 07557313
Research Category

Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)

Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

奥村 勝彦  神戸大学, 医学部・附属病院, 教授 (60025707)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 谷川原 祐介  神戸大学, 医学部・附属病院, 助教授 (30179832)
Keywordsスーパーオキシドディスムターゼ / 遺伝子治療 / in vivo実験 / 遺伝子導入 / 活性酸素 / 細胞障害 / ex vivo法 / 肺
Research Abstract

研究成果としては、親細胞並びにヒトSOD蛋白発現ラット細胞をラット皮下に移植し、移植後1、2、3日目に液体窒素により、移植部位に皮膚組織の局所虚血状態を作成した。その後エバンスブルーを静脈内投与し、このエバンスブルーの血管からの漏出量を測定することで、炎症の重症度を決定した。その結果、ヒトSOD蛋白発現ラット細胞皮下移植局所においては、エバンスブルーの漏出量は非移植部位並びに親細胞移植部位に比較して有意に少なく、ヒトSOD蛋白発現ラット細胞の移植が虚血再還流時における活性酸素発生による組織障害に対して極めて有用であることが明らかになった。さらに現在、移植皮下組織内でのSOD蛋白発現量、SOD蛋白発現ラット細胞ならびに皮下組織のの生化学的、組織学的変化について検討中である。
研究成果の評価として、SOD蛋白発現ラット細胞の移植を行うことによって、虚血再還流時における活性酸素発生による組織障害に対して極めて有用であることが証明できた。しかしながら今回モデルとして用いたFR細胞はラット皮膚線維芽細胞由来の継代培養細胞である。このため、移植用に使用したWistarラットにおいては、移植後長期間経ることにより、SOD蛋白発現ラット細胞の拒絶反応の起こる可能性がある。その結果、移植したSOD蛋白発現細胞からのSOD蛋白の分泌は低下し、作用減弱をきたすものと考えられる。従って、この移植後の拒絶反応を回避するためには、Wistarラット皮膚より採取培養した初代培養細胞を用いる必要があるものと考えられる。今度は初代培養細胞を用いたSOD蛋白発現ラット細胞を作製し、その有用性についても検討する。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] F. Komada, K. Nishiguchi, et al.: "Effect of Transfection with Superoxide Dismulase Expression Plasmid on Superoxide Anion Induced Cytotoxicity in Cultured Rat lung Cells." Biol. Pharm. Bull.19. 274-279 (1996)

  • [Publications] K. Nishiguchi, K. Ishida, et al.: "Effect of Transfection with the Cu, Zn-Superoxide Dismutase Gene on Xanthine/Xanthine Oxidase-Induced Cytotoxicity in Fibroblasts from Rat." Pharm. Res.13. 575-580 (1996)

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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