1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07557317
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Section | 試験 |
Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
遠藤 仁 杏林大学, 医学部, 教授 (20101115)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細山田 真 杏林大学, 医学部, 助手
関根 孝司 杏林大学, 医学部, 助手 (50255402)
武田 理夫 杏林大学, 医学部, 講師 (40255401)
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Keywords | 近位尿細管直部 / 有機アニオン / ジカルボン酸 / トランスポーター / ジカルボン酸トランスポーター / 有機アニオントランスポーター / 腎内輸送 / 腎内蓄積 |
Research Abstract |
腎毒性を起す化学物質(薬物、毒物)による毒性発現の最初のステップはこれら物質の細胞内輸送と細胞内蓄積である。腎毒性を示す物質の標的細胞の多くは近位尿細管細胞なので、この部位には化学物質を細胞内に取りいれる特殊な経路の存在が強く示唆される。本年度はこれらの毒性物質の中で、有機陰イオン物質の輸送タンパク質(トランスポーター)をコードする遺伝子のクローニングを試みた。 この有機アニオンの腎内輸送は二つの機能性タンパク質が関与することが予測されている。即ち、Na^+依存性ジカルボン酸トランスポーター(NaDC)とジカルボン酸/有機アニオンの交換輸送体(OAT)により有機アニオンが近位尿細管直部の細胞内に輸送されるものと考え、前者のNaDCをラット腎よりクローニングした。幸なことにヒトとラビットのNaDCはNaDC1として1995年アメリカの研究者により構造が明かにされているので、この情報をもとに、ラットの腎より作成したcDNAライブラリーからラットのrNaDC1をクローニングし、遺伝子バンクに登録した(AB001321;DDBJ,EMBL and GenBank Nucleotide Sequence Detabases)。 このrNaDC1のcRNAとラット腎より調製したmRNAを同時にアメリカツメガエルの卵母細胞に発現させると、予想通り有機アニオン(^<14>C-para-aminohippuric acid ; PAH)の輸送を認めることができた。この発現クローニング法により、OATをコードするcDNAを初めてクローニングした。これをOAT1と名付け、目下DNAの塩基配列をシークエンス中である。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Takeda,M.,Fukuoka,K.and Endou,H.: "Cisplatin-induced apoptosis in mouse proximal tubular cell line." Contr.Nephrol.118. 24-28 (1996)
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[Publications] Utsunomiya-Tate,N.,Endou,H.and Kanai,Y.: "Cloning and functional characterization of a system ASC-like Na+-dependent neutral amino acid transporter." J.Biol.Chem.271(25). 14883-14890 (1996)
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[Publications] Takeda,M.,Kawamura,T.,Kobayashi,M.& Endou.H.: "ATP-induced calium moblization in glomerular mesangial cells is mediated by P2u purinoceptor." Biochem.Mol.Biol.Int.39(6). 1193-1200 (1996)
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[Publications] Takeda,M.and Endou.H.: "Molecular aspects of ATP metabolism and ATP receptors in nephron segments." J.Nephrol.9(5). 232-240 (1996)
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[Publications] 武田理夫、遠藤仁: "薬物性腎障害-in-vitro系によるアプローチを中心に" 日薬理誌. 107. 1-8 (1996)
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[Publications] 遠藤仁: "腎機能の老化" 必尿器外科. 9(1). 1-5 (1996)
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[Publications] 長沢俊彦、河邉香月、伊藤克己、浅野泰、遠藤仁: "Annual Review 腎臓" 中外医学社, 247 (1997)