1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07557320
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Research Institution | HIROSHIMA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
神辺 眞之 広島大学, 医学部, 教授 (70034139)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 俊樹 広島大学, 医学部・附属病院, 助手 (00253104)
森下 和彦 広島大学, 医学部, 講師 (60239647)
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Keywords | P0.1 / 呼吸中枢 / 呼吸反射テスト / 呼吸中枢 / 機械的受容器 / 化学受容器 |
Research Abstract |
呼吸中枢は脳幹部の延髄付近に散在する。その機能は総合的な呼吸調節である。呼吸調節の種類は2種類ある。一つは機械的調節であり、もう一つは化学的調節である。 機械的調節は、延髄付近の呼吸中枢と気管支・肺・胸郭系および肺血管内皮系に散在する伸展受容器(Stretch Receptorや被刺激受容器(Irritannt Receptor)やJ-Receptorなどの機械的受容器との間の信号のやりとりを迷走神経を介して行われる。 一方、化学的調節は動脈洞などの末消化学受容器(Chemo-Receptor)で動脈血ガスのO_2、CO_2の変化やpHの変化呼吸中枢が感受することによって行われている。そこで、私達は主に機械的呼吸調節を測定する呼吸中枢検査装置を開発した。 すなわち、機械的呼吸調節に関する呼吸中枢機能はP0.1(Occlusion Pressure)に代表される検査方法で測定できる。また、呼気、呼気の呼吸曲線の解析もされている。 私達の開発した呼吸中枢検査装置は、この両方が測定、解析できるので、呼気から呼気へのSwitch on-off機能も測定できる。 尚、化学的調節は動脈血ガスのCO_2ガスの増加に反応する換気量を測定する呼吸反射テストがあるが、これらの検査も本装置に取り組む計画をするだけでなく、呼気COガスも測定できる。 私達の開発した呼吸中枢検査装置を臨床応用し、気管支喘息患者の非発作時(安定期)の呼吸中枢機能について新知見を得た。 本研究成果は第46回日本アレルギー学会(1996年10月)に発表し、又、18th International Conferece on Medical and Biological Engineering (Sep14-19, 1997)で発表予定である。
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Research Products
(1 results)