1995 Fiscal Year Annual Research Report
ラジオアイソトープを用いない血中1,25-ジヒドロキシビタミンD濃度測定法の開発
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07557321
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
武田 英二 徳島大学, 医学部, 教授 (00144973)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹谷 豊 徳島大学, 医学部, 助手 (30263825)
宮本 賢一 徳島大学, 医学部, 助教授 (70174208)
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Keywords | 1,25-ジヒドロキシビタミンD / ビタミンD受容体 / 骨粗鬆症 / 臨床検査 |
Research Abstract |
1、エンザイムレセプターアッセイ法を確立した。 大腸菌に大量発現させたリコンビナントヒトビタミンD受容体(VDR)が1,25-ジヒドロキシビタミンD_3(1,25(OH)_2D_3)と結合能を有することを確認した。このVDRを家兎に免疫して、VDRとGlutathione-S transferase(GST)とを認識するポリクローン抗体を得た。家兎血清中のポリクローン抗体をGST抗体カラムで精製した。次に、1,25(OH)_2D_3と[^3H]1,25(OH)_2D_3を含むヒト血清とVDRを混合したものを、抗体を固相化した96穴プレート上で反応させた。プレートを洗浄後、ベータマトリックスカウンターで放射活性を測定し、本方法で血中1,25(OH)_2D_3濃度が測定可能であることを確認した。すなわち、市販されている牛乳腺VDRや牛胸腺VDRを用いた方法とは異なり、VDRを用いた測定法が確立された。 2、ビオチン化1,25(OH)_2D_3を合成した。 ラジオアイソトープを用いない方法を確立するために、1,25(OH)_2D_3の側鎖の部分にカルボキシル基を導入し、succinimide法を応用したRedeuilhらの方法によりビオチン化1,25(OH)_2D_3を合成した。現在、これがヒトVDRと結合するかについて検討している。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 武田英二: "腎尿細管Na^+依存性リン輸送担体とリン代謝調節" 発達腎研究会誌. 印刷中.
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[Publications] 武田英二: "ビタミンD不応性くる病" CLINICAL CALCIUM. 5. 41-44 (1995)
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[Publications] 武田英二: "ビタミンD受容体遺伝子とビタミンD依存性クル病II型" THE BONE. 9. 103-109 (1995)