1995 Fiscal Year Annual Research Report
異種動物の種特異的補体制御膜因子遺伝子導入動物の作成
Project/Area Number |
07557337
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
岡田 則子 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (20160682)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高木 弘 名古屋大学, 医学部, 教授 (70154755)
橋本 俊 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (10094393)
岡田 秀親 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (30160683)
野中 勝 名古屋市立大学, 医学部, 助教授 (40115259)
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Keywords | トランスジェニック動物 / 異種移植 / 種特異的補体制御膜因子 / 補体活性化 / ラットCrry |
Research Abstract |
1)種特異的補体制御膜因子が存在する自己細胞では補体反応が強力に抑制され、それらを持たない侵入異物にのみ補体は反応する仕組みになっている。異種細胞にはこれらの因子が存在しないので補体反応が起こり、異種移植などでは補体による急性拒否反応がおこる一因となる。そこで、これらの遺伝子をブタに導入したトランスジェニックブタの作成が試みられているが、ヒトへの異種移植用トランスジェニック動物の実用化に当たっては、動物実験による基礎研究の知見が必須である。 2)そこで実験動物の種特異的補体制御膜因子のcDNAクローニングを行いラットの5I2抗原(Crry)を得たので、その遺伝子を導入発現させたトランスフェクタントを作成した。5I2抗原cDNAをpCDM8またはpBK-CMVベクター等を用いてトランスフェクション用のベクターを構築し、CHOやCOS細胞にエレクトロポーレーション法にてトランスフェクションした。トランスフェクタントでの5I2抗原cDNA転写発現量をノーザンブロッド法や半定量RT-PCR法で測定した。細胞膜上への蛋白発現量は5I2抗原に対するモノクローナル抗体5I2を用いて免疫蛍光染色し、フローサイトメトリーで定量した。発現させた5I2抗原がラット補体反応を抑制することを確かめた。 3)この5I2原cDNAや我々が新たにクローニングして得たモルモットDAFのcDNAを用いて遺伝子導入用コンストラクトを作成し、マウスやハムスターなどのES細胞に導入してトランスジェニック動物を作成し異種移植実験用動物を開発する。作成に成功したトランスジェニック動物は、それらの動物を用いての異種移植実験を希望する研究者に分与し、異種移植研究の発展に寄与する。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] Okada,N.: "A monoclonal antibody which blocks the complement regulatory activity of guinea pig erythrocytes and characterization as guinea pig decay accelerating factor." J.Immunol.154. 6103-6111 (1995)
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[Publications] Dohi,N.: "Novel variation in rat complement regulatory membrane protein,5I2 antigen(rat Crry)mRNA." FASEBJ.9. 807 (1995)
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[Publications] Nomura,A.: "Tubulointerstitial injury induced in rats by a monoclonal antibody which inhibits function of a membrane inhibitor of complement." J.Clin.Inv.96. 2348-2356 (1995)
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[Publications] Nishikage,H.: "The role of a complement regulatory protein in rat mesangial glomerulonephritis." J.Am.Soc.Nephrol.6. 234-242 (1995)
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[Publications] Nonaka,M.: "Multiple isoforms of guinea pig decay-accelerating factor(DAF)fenerated by alternative splicing." J.Immunol.155. 3037-3048 (1995)
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[Publications] Nishikawa,K.: "Local inflammation caused by a monoclonal antibody which blocks the function of the rat membrane inhibitor of C3 convertase." J.Immunol.156. 1182-1188 (1996)
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[Publications] 服部義郎: "最新内科学大系74 関節疾患" 中山書店, 368 (1995)
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[Publications] 岡田則子: "バイオデイフェンスシリーズ1 ヒトと動植物のデイフェンス・・巧妙な異物との戦い" 菜根出版(印刷中), (1996)